冷房冷え対策には「ミョウガ(茗荷)」 みょうが

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夏の料理の薬味として代表的な野菜といえばみょうがですが、食用にするのは世界でも日本だけと言われています。夏みょうがは6月~9月、秋みょうがは8月~11月が旬ですが、産地第一位の高知県では、ハウス栽培で通年出荷されています。

栄養素

みょうがのさわやかな香りは、精油成分であるαピネンです。また、カリウムや食物繊維を多く含み、特にカリウムは高血圧の予防やむくみの改善効果がある栄養素として知られています。

みょうがの主な栄養成分(可食部60g当たり 約3個分)

・エネルギー・・・7kcal
カリウム・・・217mg
食物繊維総量・・・1.3g

効能・効果

食欲増進:香り成分のαピネンは夏バテによる食欲低下を改善する働きがあります。

血行促進、発汗作用:しょうがの仲間であることから、しょうがと同様体を温める効果があり、血行や発汗を促したり、反対に体温を調整して発熱を抑える効果もあるとされています。

婦人科系疾患の改善:昔から中国では「血を活かし、月経を整える」薬効が伝えられ、生理痛、月経不順、更年期障害、冷えによる諸症状の改善に効果があるとされています。

東洋医学的側面

・寒熱:温(穏やかに体を温める)
・昇降・収散・潤燥:昇(気や熱を上昇させる)・散(気を体の外へ出す作用)
・臓腑:肺・大腸・膀胱
・五味:甘(補い滋養する作用)・辛(発散、気を巡らせる作用)
・毒性:なし

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

ふっくらと丸みがあり、先端が締まっているもの、また、表面につやがあり鮮やかな紅色のものを選ぶようにしましょう。乾燥すると香りが飛ぶので、湿らせた新聞紙やキッチンペーパーで包み冷蔵庫で保存します。冷凍保存も可能です。

αピネンは揮発性なので生で切ったり刻んだりする食べ方がおすすめです。アクがあるので水でさっとさらしてから食べましょう。ぬか漬けにすると、本来みょうがには含まれていないビタミンB1が浸透します。

 

【監修】 大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

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