⑫ 大腸がんで術後経過5年にお勧めするもの

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【Dr.大友とDr.川村の対談動画はこちらをclick】

Dr.大友(渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター)
今日は大腸がんのお話、特に大腸がんの術後の話を中心にお伺いしたわけですが、食事とライフスタイルと’がんになる’ということにすごく関係があることはよくわかりました。その一方で、ずっと気を詰めたままでもストレスがたまってしまうと思うんですよね。

Dr.川村(川村病院副院長)
そうですね。はい。

Dr.大友
どれくらいの間、かなり集中してがんの再発に対して気を付けるのがおすすめですか?

Dr.川村
手術後、一般的に多くのがんはですね、5年間。

Dr.大友
5年間。

Dr.川村
はい。術後の経過を5年診て頂いてそれで再発、転移等なければ、その後に再発することはまず殆ど無いんではないかなと思います。

Dr.大友
俗に言う、5年生存率っていうのはそういうところからきているんですね。

Dr.川村
そうですね。

Dr.大友
5年の間でもアルコールはできれば止めた方がいいし、脂っぽいお菓子とかも避けた方がいいって話ですと、間食とかお茶の際にいただくものは何がいいかなみたいな話になるんですけど。何か、おすすめありますか?

Dr.川村
そうですね。もちろん5年間ずっと食事を厳しくする必要はないと思います。やはり、食事は楽しみですのでね、色々な物を食べて頂いて、楽しんで頂ければいいと思います。
強いて大腸がんの予防という点で何かそういうお菓子類と言えば、ナッツ類なんかはね。

Dr.大友
ナッツ?!

Dr.川村
ナッツは、大腸がんの予防にいいとされていますね。

Dr.大友
ナッツがいい理由を教えてもらっていいですか。

Dr.川村
ナッツは、ミネラルが入っているから。

Dr.大友
微量元素も豊富ですね。亜鉛とかセレンとかマグネシウムとか。

Dr.川村
マグネシウム。そういった物が、大腸がんを予防するといわれています。

Dr.大友
食物繊維も多いですよね。

Dr.川村
はい。

Dr.大友
どれくらい食べたらいいんですか。

Dr.川村
どれくらいでしょう。いくら体にいいからと言って、やはり摂り過ぎは色んな弊害を引き起こすと思いますので。

Dr.大友
ひと固まりくらい、50~60gくらいですかね。

Dr.川村
そうですね。普通に摂って頂く分には問題ないと思います。

Dr.大友
今日の話からすると、やっぱり揚げたりとかして酸化しているものよりは、フレッシュな食材、生の物の方がいいんですか。

Dr.川村
そうですね。ただ生の物の場合はですね、摂り過ぎればやはり腸に負担がかかりますから。まあ、何事も摂り過ぎないように。

Dr.大友
おすすめのナッツってあるんですか?

Dr.川村
おすすめのナッツ。おすすめのナッツは、そうですね、カシュナッツとか、ピスタチオ、ウオールナッツ、そういった物がいいんじゃないかな、と思います。

Dr.大友
僕、ヘーゼルナッツが好きなんですが、どうですか?

Dr.川村
ヘーゼルナッツもいいと思います。

Dr.大友
ヘーゼルナッツOK?

Dr.川村
はい。

Dr.大友
なるほど。僕は食事指導に厳しいお医者さんなんで、少なくとも手術後の5年間は、そういうナッツを適量食べながら体を養生するっていう概念が大事と言う事でよろしいですか。

Dr.川村
はい。いいと思います。

 

大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

日本抗加齢医学会専門医、日本麻酔科学会専門医、日本医師会認定産業医、国際抗加齢医学会専門医(WOSAAM)

免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、再生医療、運動療法を取り入れた新しい統合医療をベースにした診療で著名人にもファンが多い。最先端の西洋医学に通じている一方で、「鍼治療の魔術師」と呼ばれるほど鍼治療の名手で東洋医学にも造詣が深い。

またワインと健康食の愛好家しても名高く、ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュのワイン騎士団から名誉ある「シュバリエ」を叙任されているほか、料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有する美食家が集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会の「オフィシエ」でもある。

川村雅彦 川村病院副院長
日本外科学会 専門医、日本消化器外科学会 専門医指導医、日本消化器内視鏡学会専門医指導医、日本消化器病学会 専門医、消化器がん治療認定医、日本乳癌学会 認定医、日本医師会認定産業医

‘診断から治療、看取りまで’をモットーにどんな時も患者さんの心に寄り添える医師を心がけています。

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