⑩ 大腸がんの再発予防には白いお肉

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【Dr.大友とDr.川村の対談動画はこちらをclick】

Dr.大友(渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター)
大腸がんの予防、大腸がんの術後の食事のあり方は、食物繊維が多い方がいいとか少ない方がいいってところで違うってことでした。
大腸がんを予防する上においては気を付けた方が良いことってあるんですか。

Dr.川村(川村病院副院長)
そうですね。食物繊維が多いこと、脂肪分が少ないことが同じ様に大事じゃないかなと思います。

Dr.大友
なるほど。あとは大腸がんを予防する上では食物繊維が多い方がいい、だけど脂が少ない方がいいことは変わらずなのですね。それ以外にどうですか。お肉のこととか、加工食品のこととか、色々今話題になっていますけれども

Dr.川村
そうですね、赤いお肉、ソーセージとかハムとか加工されたお肉も同様に控えたほうがいいでしょう。

Dr.大友
赤いお肉と言うと、牛肉、豚肉、鹿肉、羊肉は、大腸がんの予防という観点からは少し気を付けた方がいい食材ということになるんですね。

Dr.川村
そうですね。赤いお肉よりは、鶏肉とかの方が大腸がんを予防するという上ではいいのかもしれません。

Dr.大友
WHO(世界保健機構)の勧告でもそうした報告が、少しずつ出始めていますよね。

Dr.川村
はい。

Dr.大友
食事中にお肉と何か例えばチーズとか少し脂っぽいものだったりを組み合わせたりすることも多いと思うんですけど。そういったことに関してはどうですか。

Dr.川村
そうですね。チーズとかお肉もそうですけど、摂りすぎないこと。大腸がんの予防という観点からは摂りすぎてしまうとリスクが高くなります。

Dr.大友
外来をしていると今、お肉をすごく摂っていない人と、摂り過ぎの人の両方がいると思うんですけども、お肉を制限することと食物繊維をしっかり摂ることだったら、どっちをDr.川村はおすすめしますか。もちろん、食物繊維が少なくて、お肉が少なめが一番いいと思うんですけど、何が一番重要だと思われますか?

Dr.川村
一番重要なのはバランスよく食事を摂る事ですね。どちらかに偏り過ぎないで色んな物を、そして新鮮なものを摂るという事がいいのではないかなと思います。

Dr.大友
なるほど。新鮮な物、新鮮な野菜やフルーツということですかね。

Dr.川村
そうですね。

Dr.大友
なるほど。了解しました。

 

大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

日本抗加齢医学会専門医、日本麻酔科学会専門医、日本医師会認定産業医、国際抗加齢医学会専門医(WOSAAM)

免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、再生医療、運動療法を取り入れた新しい統合医療をベースにした診療で著名人にもファンが多い。最先端の西洋医学に通じている一方で、「鍼治療の魔術師」と呼ばれるほど鍼治療の名手で東洋医学にも造詣が深い。

またワインと健康食の愛好家しても名高く、ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュのワイン騎士団から名誉ある「シュバリエ」を叙任されているほか、料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有する美食家が集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会の「オフィシエ」でもある。

川村雅彦 川村病院副院長
日本外科学会 専門医、日本消化器外科学会 専門医指導医、日本消化器内視鏡学会専門医指導医、日本消化器病学会 専門医、消化器がん治療認定医、日本乳癌学会 認定医、日本医師会認定産業医

‘診断から治療、看取りまで’をモットーにどんな時も患者さんの心に寄り添える医師を心がけています。

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