胃腸の粘膜を守る緑「ピスタチオ」 ぴすたちお

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現在の産地としてはイランとアメリカのカリフォルニアがほとんどを占めており、日本国内では輸入品が多く出回っています。収穫は89月ですが保存が効くこともあり、年中流通しています。

栄養素

ナッツの特徴である脂質が主要な栄養素で、100gあたり56.1gです。脂質の種類としては、オレイン酸が56.2%、リノール酸が30.3%を占めており、他には、カリウム、ビタミンB6、ビタミンAの素になるβカロテンが多く含まれています。

ピスタチオの主な栄養成分(可食部10g当たり 約20粒)

・エネルギー・・・62kcal
・脂質・・・5.6g
カリウム・・・97mg
ビタミンB6・・・0.12mg

効能・効果

胃腸症状の改善:体内でたんぱく質を利用する際に働いてくれるビタミンB6を多く含むため、たんぱく質を材料としている皮膚や粘膜の保護・維持に効果的です。特にピスタチオは、胃腸粘膜に働きかけ、症状の改善が期待できます。

悪玉コレステロールの低下:脂質として多く含まれているオレイン酸は、悪玉コレステロールを低下させ、動脈硬化を防ぐ働きがあるとされています。ただし、脂質であることには変わりないため、摂りすぎは禁物です。

東洋医学的側面

・寒熱:温(穏やかに体を温める)
・昇降・収散・潤燥:収(気を体の内に収める作用)
・臓腑:腎・脾
・五味:辛(発散、気を巡らせる作用)
・毒性:なし

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

基本的には、他の種実類と同じ保存方法で、密閉容器に入れて野菜室に保存する方法が理想的です。時間がたつと、酸化して味も香りも落ちるので、たくさんある場合は冷凍保存もおすすめします。殻付きであれば、酸化速度が遅くなるため、保存期間はその分長くなります。

調理方法としては、水や加熱によって失われやすいカリウムやビタミンB6を多く含むため、そのまま食べるのが一番です。日本では、あまり金額も安くないため現実的ではありませんが、粉状にして、牛乳や砂糖と一緒に煮詰めてペーストを作れば、様々な甘味類のトッピングとして利用できます。冷蔵・冷凍すれば保存も可能です。

 

【監修】 大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

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