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アリシンで疲労回復・滋養強壮「ニラ(韮)」 にら

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独特の香りが特徴のニラは中華料理の定番の食材ですが、においの元のアリシンには疲労回復効果や滋養強壮効果があり、スタミナ食品の代表としても知られています。

ニラは暑さにも強く真夏でも収穫できるため一年を通じて出回っていますが、春先に最初に伸びてきた柔らかい葉は香りも強く最もおいしいとされています。ニラの旬は3~5月です。
ニラには緑色のニラの他に、軟白栽培された黄ニラや花茎を食べる花ニラがあります。

栄養素

ニラのにおいの元であるアリシンは、硫化アリルの一種で、ビタミンB1の吸収を促進する働きがあります。
体内でビタミンAに変換されるβ-カロテンが豊富に含まれています。また、抗酸化力の強いビタミンEやビタミンCが豊富で、老化防止や、生活習慣病予防に効果があります。血液の凝固作用があるビタミンKも豊富に含まれています。
その他に、カリウム、カルシム鉄分マグネシウムなどのミネラルも多く、栄養価の高い食品です。

ニラの主な栄養成分(可食部100gあたり 1100g

β-カロテン・・・3500μg
ビタミンC・・・19mg
ビタミンE(α-トコフェロール)・・・2.5mg
葉酸・・・100μg
ビタミンK・・・180μg
カリウム・・・510mg
食物繊維・・・2.7g

効能・効果

疲労回復効果:硫化アリルの一種のアリシンはビタミンB1の吸収を促進させます。ビタミンB1はエネルギー代謝を助けるビタミンなので、疲労回復や滋養強壮に効果があります。

免疫力の向上:β-カロテンは体の中でビタミンAに変わり、皮膚や粘膜を強くしたり、免疫力を向上させたりしてくれます。また、アリシンは免疫力を高め、がんの予防にも効果的であると考えられています。

生活習慣病予防:ニラに含まれるビタミンEは抗酸化力があり、活性酸素による不飽和脂肪酸の酸化を抑制して、動脈硬化などの生活習慣病予防に効果があります。

老化防止:抗酸化力の強いビタミンCやビタミンEが含まれているため、老化防止に効果があります。

血行促進:ニラに含まれるアリシンには血行を促進させる効果があり、冷え性や動脈硬化を防いでくれます。また、血栓を防いで、脳梗塞や心筋梗塞などを予防します。

東洋医学的側面

・寒熱: 温(穏やかに温める)
・昇降・収散・潤燥:昇(気や熱を上昇させる)
・臓腑:肝脾腎
・五味: 辛(発散、気を巡らせる作用)、甘(補い滋養する作用)
・毒性:無毒

胃腸の機能を活性化させます。整腸作用、強壮作用があります。止血効果があります。五臓を整えます。

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

ニラは日持ちがしないので、できるだけ早く食べるようにします。キッチンペーパーか新聞で包んでポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で、45日保存できます。それ以上保存する場合は、洗ってカットしてから冷凍すれば、回答せずに調理に使うことができます。

 

【監修】 大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

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