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五感を刺激する激辛フグ料理を食べて脳も休める

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フグをむさぼり食らう背徳感満載の一皿

突然ですが、世界で最も有名な中華料理といえば、宮保鶏丁、鶏肉ピーナッツの唐辛子炒めだと思う。
ピエールは今まで100カ国以上の国々を旅してきましたが、世界のどんな奥地であっても供されるこのお料理に何度お腹を救われてきたことか…

これだけポピュラーなお料理を五感を刺激する全く違う次元のお料理に出来るのが三つ星シェフ。

このお料理は通常であれば鶏肉を使うところをフグの唐揚げに置き換えたもの。
食材が高級になったことよりも、ピエールは視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚といった五感をまんべんなく刺激するプレゼンテーションに気持ちを持っていかれた。

見目麗しく、香りも刺激的、ピリピリした中の滋味深い味にも心奪われましたが、何よりすさまじいと思ったのは手袋をつけて食べる工程。

春の日に ごはん片手に 脳を癒す

唐辛子の中からフグを探すときに聴こえる音、フグを触ったときに感じる熱さやしっとり感。
高級レストランで手づかみでむさぼり食う背徳感と相まって、最高の食体験となったというわけ!

五感を刺激することは脳のアンチエイジングにも重要。
現代人はスマホなどの影響もあって視覚からの情報が昔に比べて格段に多くなり、そのことが脳の疲れにつながっています。
朝起きたときにスッキリしていないことや、名前が思い出せないなどの症状は脳の疲れの可能性もありますよ!?

脳機能をリカバリーさせるためには、五感を同時にしっかりと働かせることが大事。
なかなかこんなフグ料理には出会えませんが、お花見の季節に風を感じながら、屋台のご飯片手に桜を愛でるのは脳を癒す手取り早い方法だと思います。

茶禅華 sazenka
東京都港区南麻布4丁目7−5

〔大友“ピエール” 博之〕

日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。

・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
・ 渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 一般社団法人食の拠点推進機構 評価認証委員/食のプロフェッショナル委員

・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
 シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ    

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