脳をシャープにする焼きナスのヤム

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記憶力を高める栄養素

夜遅くまでの仕事が続いたからなのか、記憶力が悪いのか人の名前が出てこないDr.ピエール。

脳がうまく働いていない時は脳の血流を整えてあげることが大事。
例えば運動やレシチンやアセチルコリンが含まれた食べ物を食べると記憶力や学習能力も高まります。

そのレシチンやアセチルコリンのもととなるコリンが多いのがナス
実はタイはナス天国で、高温多湿な環境が栽培に適しているから、数十種類ものナスが年中出回っています。
日本では紫色が主流ですが、タイで多いのは薄い緑色、白、オレンジ、黄色など多彩で、形も30㎝ほどの長いものからピンポン玉のように丸いもの、ミニチュアのように小さなものも。

水分の量やアクの強さなどによって様々な料理に使い分けるのでタイではレシピもたくさん。
水分が少なくアクが強い楕円の茄子はディップをつけて生食にしたり、グリーンカレーにも欠かせません。
最も小粒のものは強烈な苦味があり、グリーンピースだと思って食べるとびっくりすることも珍しくありません。

ということで数あるレシピの中からDr.ピエールが作ったのが、タイではヤムマクアと呼ばれる焼きナスのヤム
ちなみにヤムは和え物やサラダなどの時に使うことが多い「混ぜ合わせる」という意味。
ナスに含まれるコリンの働きと唐辛子やライムの1種であるマナオを加えた辛くて酸っぱい味は少し寝ぼけていたDr.ピエールの頭をだいぶスッキリしてくれましたよ。

Dr.ピエール  焼きナスのヤム  

【材料】
長茄子:1本
豚ひき肉:50g
干し海老:大さじ1

(A)
紫玉ねぎ:1/4個
万能ネギ:3本
ミントの葉:適量

(ドレッシング)
ナムプラー:大さじ2
レモン汁:大さじ3
唐辛子 :1本(みじん切り)
ニンニク:1片(みじん切り)

(付け合わせ)
ゆで卵、レタスなど

【作り方】
① 茄子は丸ごと焼き、熱いうちに皮を剥く。干し海老はぬるま湯で戻し、粗く刻む。
② 豚肉と大さじ1の水をフライパンに入れ、そぼろ状に炒めておく。
③ ドレッシングの材料をよく混ぜ、肉、(A)と和える。
④ 粗熱のとれた茄子をお皿にのせ、3を上からかける。ミント、茹で卵を飾る。

 

〔大友“ピエール” 博之〕

日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。

・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
 渋谷セントラルクリニック代表
 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員

・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
 シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ

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