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ポリフェノールが花粉症に効果を発揮「ミント(ハッカ)」 みんと

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ミントはユーラシア大陸原産です。シソ科の繁殖力旺盛な多年草で、和名はハッカと言われています。

さわやかなミントの香りにはたくさんの効果が期待されます。ミントは大きくペパーミント系とスペアミント系に分けられ、ペパーミント系は香りが強くメントールの含有量も多いですが、スペアミント系の香りはやや弱く甘い香りがします。

ミントの旬は6月から9月ごろになります。
5月から6月あたりのミントの花が開花する前に収穫されたものは、初積みミントと呼ばれ、最も風味が強いとされています。

ミントは、葉をもむだけでスーとするような清涼感がありますが、これはハッカを代表としたハーブ類に含まれるオイルの中で、ハッカ草に含有する「ハッカ油」という精油によるものです。

栄養素

ミントの主成分はメントールで、医薬品の材料として使用され、健胃作用、抗菌作用、鎮静作用、血管収縮作用があります。また、メントンは粘液分解作用や抗ウイルス作用を持ち、メントフランは、去痰作用(きょたん)を持ち、強壮作用を持つサビネンが含まれています。リラックス効果のあるリモネンも含まれています。

一度に多量のミントを摂ることはあまりないので、栄養摂取というよりは、ミントが持つメントールという香りに含まれている様々な効用が我々に良い働きをしてくれます。その他には、フラボノイドやタンニン、ミントポリフェノールなどといった機能性成分が含まれており、これらの機能成分との相乗効果によって、抗菌作用や清涼感などの効果がもたらされます。

ペパーミント(生葉)の主な栄養成分(可食部100gあたり)

蛋白質・・・・・・・・3.75g
脂質・・・・・・・・・0.94g
炭水化物・・・・・・・14.89g
食物繊維・・・・・・・8g
ビタミンA・・・・・・4248IU
ビタミンC・・・・・・31.8㎎
ビタミンB1・・・・・0.082㎎
ビタミンB2・・・・・0.266㎎
ビタミンB3・・・・・1.706㎎
ビタミンB6・・・・・0.129㎎
ビタミンB9・・・・・114㎍
カリウム・・・・・・・569㎎
カルシウム・・・・・・243㎎
鉄分・・・・・・・・・5.08㎎
リン・・・・・・・・・73㎎
亜鉛・・・・・・・・・1.11㎎
ナトリウム・・・・・・31㎎

効能・効果

◆抗アレルギー作用
ミントポリフェノールが効果をもたらし、花粉症の予防や改善に効果が期待されます。

◆抗うつ作用・ストレスの緩和
精神安定・抗菌作用・傷みの緩和・吐き気や乗り物酔いの予防・快眠などが挙げられます。

◆消化不良の改善
ミントの香りの主成分であるメントールには、胃の働きを活発にし、消化を助け、痛みやかゆみを緩和する効能があります。

◆リラックス
サビネンは鎮静作用、リラックス効果、呼吸器の疾患に良い効果をもたらします。

◆殺菌・消毒
ハッカは抗菌作用を持ち、皮膚炎や虫刺されのかゆみを抑える効果があります。

◆痛みを緩和する
打ち身や肩こりにも、ハッカ油を塗ると改善に効果があります。

東洋医学的側面

・寒熱:涼(穏やかに体の熱を冷ます)
・昇降・収散・潤燥:昇(気や熱を上昇させる)・散(気を体の外へ出す作用)
・臓腑:肺・肝
・五味:辛(発散、気を巡らせる作用)・微甘(やや補い滋養する作用)
・毒性:なし

悪寒・発熱、頭痛、目の充血、腹痛、嘔吐、下痢
胃腸の働きを回復
花粉症の緩和

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

フレッシュなミントの葉はやはり家庭菜園で必要な分だけ摘んでくるのが一番ですが、購入する場合は葉に張りがあり色が綺麗なものを選び、なるべく早めに使い切って下さい。
残った物を保存する場合には、乾燥させるかキッチンペーパーを湿らせそれに包み、ビニール袋などに入れ冷蔵庫に保管して下さい。また、水に挿して保存されるのもおすすめです(水の交換をお忘れなく)。

ミントの上手な摂り方ですが、ミントに含まれるメントールは長い時間、熱を加えると揮発して失われてしまいますので、煎じる場合の時間は25分間位にとどめて下さい。
生での食べすぎは、胃痛やむかつき、舌のしびれなどの恐れがありますので注意が必要です。

 

【監修】 大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

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