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脳を癒すには胃と腸からというのは万国共通なのかもしれない

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クミンはスパイス界のエース

ケバブはもともとトルコの代表料理でしたが、今やお寿司と同じように世界中で食べられているお食事のひとつ。
その理由はトルコがアジアとヨーロッパの2つにまたがっているという地政的な理由もあると思うけど、言うまでもなく最大の理由は美味しいから。

世界に広まるということは、世界中のシェフのインスピレーションが料理に反映されるということ。
今日のお写真はGoogleのヘッドシェフを務めたインド人シェフによるスペシャル・ケバブチキン。
美しく飾られたバルサミコ酢やミントのソースが、たくさんのスパイスと重層的に絡み合って脳天を刺激します。

クミンにはリラックス効果や安眠効果も!

ケバブに使われるスパイスの種類や配合はお店や家庭によって様々ですが、中でも永遠の4番とも言うべきものがクミン
クミンは聖書にも登場するスパイスで、ヨーロッパでは古代から薬用植物として、漢方では胃の薬として、インドでは便秘解消の特効薬として重宝されてきました。

最近では腸脳相関と言って、腸を大事にすることは脳にも良いというのが知られていますが、これは昔から経験的に知られてきた事実。
そのため東洋医学の世界では腹診と言って胃腸の調子を見ることが重視されてます。

またDr.ピエール的にはクミンの香りの元であるクミンアルデヒドやリモネンのリラックス効果や安眠効果も嬉しい!
カレーに含まれるクミンの香りを嗅ぐだけでリフレッシュした気分になりますよね。

“お腹がもたれた“、“お通じの調子が悪い“というのは大事な身体からのメッセージ。
そうした時はお食事からご自身に向き合っていただければ元気でいられること請け合いですよ。

Bengal Tiger in Chiba
千葉県千葉市中央区松波1丁目14−11

 

〔大友“ピエール” 博之〕

日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。

・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 一般社団法人食の拠点推進機構 評価認証委員/食のプロフェッショナル委員

・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
 シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ     

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