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脳機能を高めるためのインド人の秘訣は⁈軽度認知症MCI検査と併せて考察

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世界的に認知症患者が少ない国

リキッドバイオプシーと呼ばれるがん遺伝子検査によってがんの超早期発見が可能になったこともあり、予防医療の世界では認知症をいかに診断、そして予防できるかがトピックスになっています。

そんな中、がぜん注目されているのがインド。というのもインドは世界的にアルツハイマー患者が少ない国だから。
データによると70〜80歳代のインド人のアルツハイマー病発症率はアメリカ人と比べて約4分の1。

その理由の一つとしてあげられてるのがカレー。
秘密はカレーに含まれるウコン(ターメリック)にあるみたい。

認知症の大きな原因は脳内のゴミとして短期間で排出されるべき「アミロイドβ」という物質が脳内に溜まってしまうこと。
蓄積されたアミロイドβが脳細胞を死滅させ、どんどん記憶力を低下させていくのです。
大体50歳ぐらいから溜まり始めると言われています。

ウコンの出番!

そこで活躍するのが、ウコン
ウコンのポリフェノールには、アミロイドβができるのを防いだり、除去して溜まらなくする可能性があります。
また、注意力や記憶力も改善するので脳の老化を予防にとても効果的なのです。

アルコールを飲むことはアミロイドβを増やすことでもあるので、意識的にクルクミン補充を心掛けてます。
そんな時に重宝するのがウコンたっぷりのレッドカレーペーストとワインビネガーを合わせた、ピエール特製のタイカレードレッシング。

今回は自然栽培のナスズッキーニをグリルパンで焼いた上にトッピング。

ドレッシングのポイントは、お砂糖の代わりに白い汁が出るほど甘い玉ねぎをすりおろして加えたこと。
ウコンは油と合わせることで吸収力が良くなるので、レッドカレーペーストを少量のオリーブオイル炒め伸ばしたことかな!

認知症は生活習慣の先にある病気。
毎日の習慣にウコンを取り入れて、記憶力をはじめとする脳機能を保つ努力をしたいですね。

認知症になる前に検査で早期発見はできないのか?

軽度認知障害を早期に発見するMCI検査というものがあります。
軽度認知障害とは健常者と認知症の中間の段階を指します。日常生活に支障はありませんが、そのまま過ごすと約5年でその半数以上が認知症に進行すると言われています。

認知症予備軍とも言われているMCIですが、最近の研究ではMCIの段階で適切な予防や治療を行えば、認知症の発症を防ぐことや遅らせることができると分かっています。
認知症の中でも最も多いアルツハイマー型認知症(アルツハイマー病)は、発症する約20年前から主な原因物質であるアミロイドベータペプチドが脳内に溜まり始め、認知機能が少しずつ低下していきます。

アルツハイマー病

MCIを早期に発見する「MCIスクリーニング検査」

アルツハイマー病はアミロイドベータペプチドという老廃物が脳に蓄積し、神経細胞を破壊することで発症します。MCIスクリーニング検査は、アルツハイマー病の前段階であるMCIのリスクをはかる血液検査です。
この検査では、アミロイドベータペプチドの排除や毒性を弱める機能を持つ血液中の3つのタンパク質を調べることで、MCIのリスクを判定します。

アミロイド

こんな方にお勧めです

1、最近、もの忘れが増えてきた

2、糖尿病や肥満など生活習慣病の恐れがある

3、親や家族の様子が少し変わった気がする

こういった症状にお悩みの方は医師にご相談することをおすすめします。(筆者の所属するクリニックにリンクされています)

 

〔大友“ピエール” 博之〕

日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。

・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
・ 渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 一般社団法人食の拠点推進機構 評価認証委員/食のプロフェッショナル委員

・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
 シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ    

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