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βカロテンで代謝アップ「ズッキーニ」 ずっきーに

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きゅうりに良く似たズッキーニは、ウリ科カボチャ属で、かぼちゃの一種です。ズッキーニは花も実も食べる事が出来、旬は初夏~夏です。日本での産地は、宮崎県でハウス栽培が中心ですが、長野県では露地栽培が中心になっています。フランス料理やイタリア料理などの熱を加えた料理の食材として有名です。煮込み料理のラタトゥイユには欠かせない野菜です。

栄養素

水分が多く、カロテンやビタミンCが豊富で、風邪予防や美肌に効果があり、そのうえ炭水化物が少ないので低カロリーです。

葉酸とビタミンB群が含まれています。葉酸は赤血球を作り出し、ビタミンB群と一緒に作用することによって造血作用を発揮します。

カリウムは、体内の余分な水分を排出しむくみを解消します。

ズッキーニの主な栄養成分(可食部100gあたり)

・糖質・・・・・・・・・・3.4g
蛋白質・・・・・・・・・0.5g
炭水化物・・・・・・・・2.8g
ビタミンB2・・・・・・0.05㎎
ビタミンC・・・・・・・20㎎
ビタミンE・・・・・・・0.1㎎
葉酸・・・・・・・・・・36㎍
カロテン・・・・・・・・320㎍
カリウム・・・・・・・・320㎎
カルシウム・・・・・・・24㎎
マグネシウム・・・・・・25㎎
マンガン・・・・・・・・0.15㎎
鉄分・・・・・・・・・・0.5㎎

効能・効果

ズッキーニに含まれるカリウムは塩分を排泄し、高血圧に効果があります。

ビタミンCは、疲労回復や風邪の予防、肌荒れなどに効果があります。

ズッキーニに含まれているβ―カロテンやビタミンB群が、体の中の代謝を良くし、アンチエイジングの効果をもたらします。

東洋医学的側面

・寒熱:寒(体の熱を冷ます)
・昇降・収散・潤燥:潤(体を潤す性質)
・臓腑:肺・胃・大腸
・五味:甘(補い滋養する作用)
・毒性:なし

熱を取り除き津液を生じさせる、肺の乾燥を潤す、抗ガン作用

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

新鮮なうちになるべく早く食べることをおすすめします。ズッキーニを選ぶ場合は、なるべく上から下まで太さが均一なもの、傷が無く艶があり、大き過ぎないものを選ぶのがよいです。

保存は、あまり低い温度にならない場所に。温度が低すぎると傷みが早まりますので、新聞紙などにくるみ冷暗所で保存し、なるべく早くに食べるようにして下さい。

調理にはオリーブオイルなどで一旦炒めてから煮込むと、カロテンの吸収が良くなりますのでお勧めです。

 

【監修】 大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

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