遺伝子と老化のおはなし

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日本におけるふたごの出生率は100人に1人位と言われています。
今日はその中でも一卵性のふたごから遺伝子と老化を考えてみたいと思います。

その前にふたごのまとめ。
ふたごには一卵性のふたご(一卵性双生児)と二卵性のふたご(二卵性双生児)の二つのパターンがあるのはご存知ですか?
二卵性双生児は1つの卵子に1つの精子が受精した受精卵が子宮に2つ着床したときのふたごです。
受精卵が違うためDNA (遺伝子情報)は異なっていますし、血液型や性別は違うこともあります。

一卵性双生児は1つの卵子に1つの精子が受精し、その受精卵が2つに分かれて出来たもの。
そのため血液型、DNA (遺伝子情報)、性別が全て一緒です。
そのため見た目もそっくりなふたごになることが多いわけです。
顔も似てるくらいだからから、同じような病気になったり、同じように見た目や体型が老化したりするのではないかと考えられがちです。

たしかに一卵性双生児では二卵性双生児よりも同じ病気に2人とも同じく発症する確率が高くなっています。
それでもふたごが揃って同じ病気にかかる確率は多くの場合50%を超えません。
つまり遺伝子だけが原因で病気になるわけではないと言うことが知られてきたわけです。
その理由として、本人が何を食べるのかによって、長生きすることもあれば老化してしまうこともあると言う学説が唱えられています。
これをエピジェネティクスといいます。
そんなバカなと思われることもあるでしょうが、女王蜂とロイヤルゼリーの話しを知っていたただければ納得してもらえるかもしれません。

働きバチと女王蜂は同じ遺伝子を持っているにもかかわらず、ロイヤルゼリーを摂った特定のミツバチの幼虫が女王蜂に育つとされています。
その理由は
ロイヤルゼリーは遺伝子の働きを調節するから。
食べ物によって遺伝子の役割すら変わってしまうのですね!!

同じように人間もどのような食事を食べたら病気になりやすいとか、元気に長生きしやすくなるとかを考えると良いのだと思います。
病気は遺伝子によってなりやすさが決まっていると思われてきたのですが、多くの場合お食事やライフスタイルの方が重要だったんですね!

例えば癌に関していえば、遺伝子ががん発生に及ぼす頻度は5%から10%位と言われています。
残りはと言えばライフスタイル関連。

お食事が30〜35%、タバコが25〜30%位、肥満が10〜20%、アルコールが5%の比率を占めていると言われています。
自分に合ったお食事が何なのかを考えることがどれだけ重要かと知ることが出来ますね。

もう少し遺伝子とお食事やライフスタイルについてお知りになりたい方は遺伝子と栄養のページをご覧ください。
今日も最後までお付き合い下さいましてありがとうございました。

 

〔大友“ピエール” 博之〕

日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。

・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 一般社団法人食の拠点推進機構 評価認証委員/食のプロフェッショナル委員

・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
 シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ     

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