イシペディア > 食事学と医療の大辞典 > タブーに挑む!? 21世紀の最強健康管理学 > ポリフェノールのかたまり”じゅんさい蕎麦”を食す

ポリフェノールのかたまり”じゅんさい蕎麦”を食す

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

おもしろいフォルムをした準絶滅危惧種

梅雨から夏にかけて汗ばむ日に食べたくなるのは、冷たいお蕎麦
そんな時におすすめしたいのがじゅんさい蕎麦を発見。
つるりとした喉ごしのじゅんさいとシャキシャキの大根がたっぷりで美味しく楽しい。

じゅんさいはポリフェノールの含有量が緑茶に匹敵するほどたっぷり。
沼で育ち「食べるエメラルド」の別名を持つじゅんさいは、日本では万葉集の時代から高級な食材として、中国では2000 年以上前に宮庭宴会で帝王へ献上する名菜として重宝されてきました。

以前は日本全国で観察されましたが、綺麗な水でしか育たず、小さな箱舟に乗ってをひとつひとつを丁寧に手で収穫しなくてはならないことから、今は多くの都道府県で絶滅または準絶滅危惧種となっているそう。


じゅんさいは低カロリーでほぼ糖質ゼロ、食物繊維が豊富、そして「ジュンサイノサイドA」という新規成分にコラーゲンの分解を抑制する効果が発見され、シワ肌のたるみを抑えると注目を集めており、ダイエットにも美容にも最適なのです。
お蕎麦には「ルチン」というポリフェノールの一種が豊富に含まれているのでダブルに嬉しいお料理ってこと。

じゅんさいの主な栄養成分(1パック 200g当たり) 10kcal
食物繊維・・・2g
タンパク質・・・0.8g
ビタミンA ・・・4μg
ビタミンE ・・・0.2mg
ビタミンK ・・・32μg
ビタミンB2 ・・・0.04mg
葉酸 ・・・6μg
ナトリウム ・・・4mg 
カリウム ・・・4mg 
カルシウム ・・・8mg 
マグネシウム ・・・4mg 
リン ・・・10mg
脂質・・・0.0g

東洋医学的には  
・寒熱:涼(穏やかに体の熱を冷ます)  
・五味:甘味、寒性
・臓腑:肝、脾
・毒性:なし
湿邪が滞らないよう、余分な水分を汗や尿として排泄させる食材です。
湿邪とは…水分バランスの乱れのことを指します。

水分バランスの乱れを整える効果のある「じゅんさい」をもう少し詳しくお知りになりたい方はこちらをご覧ください。
☛ 暑さや湿邪から身を守る「じゅんさい(蓴菜)」

ルチン+大根で差がつく

ところで、このじゅんさい蕎麦のもう一つの医食同源ポイントは大根。
お蕎麦の「ルチン」は、大根と共にいただくことでビタミンCの吸収を促進するため抗酸化作用や肌の老化予防も期待できるのです。
千切りの代わりに大根おろしをたっぷり添えてもよいですね!

春先は古来より精神バランスを崩しやすい時期と言われています。そこでおすすめしたいのが大根おろし。大根の細胞が壊れることで生まれる成分新陳代謝を高め、老廃物を体外に排出してくれる効果があります。詳しくお知りになりたい方はこちらをご覧ください。
☛ 体調を崩したときに食べたい大根おろし


ダブルポリフェノール蕎麦を沢山いただいて免疫力アップといきたい。

 

〔大友“ピエール” 博之〕

日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。

・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
 渋谷セントラルクリニック代表
 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員

・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
 シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ

この記事を書いた人

関連するカテゴリ

おすすめ記事

関連する記事はこちら