寒天の日に寒天ダイエットを検証

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

寒天を1日1品食べるだけで、糖尿病、高血圧、肥満、高脂血症を予防&改善ができるという医学論文が出たことで寒天ブームが起こりました。
さて、それは本当なのでしょうか?今日は寒天の健康食品としての検証してみたいと思います。

寒天はテングサ(天草)、オゴノリなどの紅藻類の粘液質を凍結・乾燥したものです。
寒天を食べると健康になるのは豊富に含まれる食物繊維のおかげ。
特に水溶性食物繊維が豊富で、便秘に効果的なほか理想的な腸内環境を作るのに必要不可欠な食材です。

厚生労働省が発表した「日本人の摂取基準」(2010年版)によると、水溶性食物繊維の摂取量の目標量は成人男性で20グラムg以上、成人女性で18グラム以上摂取したほうとされていますが、14 g ぐらいしか摂取できていないとされています。

食物繊維の摂取は日本人では足りていないのですね

水溶性食物繊維が現代人にとって重要な理由は2つ。
食べ物に含まれる腸において油や糖分の吸収をしにくくすること、様々な有害物質の吸収を妨げて便として排出してくれること。

実際に食物繊維を豊富にとっていると心筋梗塞・糖尿病をはじめとして様々な生活習慣病の発症を予防することができることが知られています。また大腸がんをはじめとして癌の予防にも期待できます。

寒天でいいならゼラチンも同じような効果が期待できるのかと思われる方もいるかもしれません。

でも寒天とゼラチンは全く違うものなのですね。

ゼラチンは動物性のタンパク質の一種でコラーゲンとして知られています。
一般的にはの骨や皮から抽出されたものです。 豚の角煮などが冷えると煮汁が固まるのがイメージしやすいのではないでしょうか?

ということでゼラチンには食物繊維は含まれておらず、基本的にはタンパク質がメインとなります。

そして今日の本題。
寒天ダイエットはダイエットに有効なのでしょうか?
ピエールの見解は。。。

寒天ダイエットがすぐに効く人は基本的にインスリン抵抗性がない人

インスリン抵抗性がない人とは血糖を下げるホルモンであるインスリンの働きが悪くない人とも言えます。こうした人はカロリー制限をするだけでスルスルと体重が痩せていく人なことが多いようです。そのため低カロリーで腹持ちの良い寒天を食べて、余計なカロリーを取らないようにしていれば短期間でダイエットをすることも可能かもしれません。ただし、長期間にわたる絶食型のダイエットは健康に悪いだけではなく、インスリン抵抗性を引き起こすことになるので要注意です。

一方で、低カロリー型のダイエットをしていても痩せない人はインスリン抵抗性があることを疑う必要があります。

インスリン抵抗性がある人にとっては寒天ダイエットは効かないのかと言うとそうでもありません。というのも寒天に含まれている水溶性食物繊維は腸内環境を整えて、慢性の炎症を抑えることが期待できるからです。慢性炎症はインスリン抵抗性の原因となるので、寒天を日常的に摂取することによって、腸内環境が良い方向に進むことが期待できます。数ヶ月の期間を要するとは思いますが、徐々にインスリン抵抗性を改善していくことによって痩せやすい体質を作ることができるかもしれません。

かもしれないというのは、水溶性食物繊維を食べるだけでは腸内環境は整わないから。マグネシウム亜鉛をはじめとするミネラルの摂取やビタミンDなどのサポートも必要です。

ピエール的にはダイエットをしている人で白いご飯が好きで玄米や雑穀米が苦手な方にも寒天はお勧めです。
一緒に炊き上げることで食物繊維が含まれますし、食感もふっくらした感じになりますのでおすすめです。

寒天に含まれる水溶性食物繊維を摂ることは未病、つまりピンピンころりのためには重要なので毎日欠かさずに摂りましょうね!

今日も最後まで読んでくださいましてありがとうございました。
もう少しダイエットについてお知りになりたい方は河村先生とピエールの食物繊維とダイエットの対談をご覧ください。

 

大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

日本抗加齢医学会専門医、日本麻酔科学会専門医、日本医師会認定産業医、国際抗加齢医学会専門医(WOSAAM)

免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、再生医療、運動療法を取り入れた新しい統合医療をベースにした診療で著名人にもファンが多い。最先端の西洋医学に通じている一方で、「鍼治療の魔術師」と呼ばれるほど鍼治療の名手で東洋医学にも造詣が深い。

またワインと健康食の愛好家しても名高く、ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュのワイン騎士団から名誉ある「シュバリエ」を叙任されているほか、料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有する美食家が集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会の「オフィシエ」でもある。

この記事を書いた人

関連するカテゴリ

おすすめ記事

関連する記事はこちら