

[ドクターの食卓から] 健康的なカレーを作る時にバターの代わりに使うのはギー
乳糖不耐症の人にはギーがおすすめ
空前のスパイスカレーブームの中でも辛味が少なく濃厚なバターチキンカレーは人気の定番なようです。
でもダイエット中の人にはバターと生クリームたっぷりのコッテリさは罪深いと思われる人も多いみたい。
そんな時におすすめなのが、ギーやヨーグルトを使ったカレー。
トマトの酸味に穂紫蘇やエディブルフラワーのほろ苦さで、とっても爽やかな味わい。
風味やカロリーの点だけでなく、ピエールのような乳製品に含まれる乳糖をうまく分解できない乳糖不耐症の人の胃腸にもギーやヨーグルトは優しい。
そもそも乳糖不耐症とは、乳糖を分解するのに必要な酵素であるラクターゼが腸内に不十分なために起こる症状。
こうした人が乳製品を不用意に食べるとお腹を下したり、お腹が痛くなったりしてしまいます。
ギーは乳糖を含まないだけでなく腸内環境にも嬉しい
ギーは、インドのアーユルヴェーダで伝統的に使われていた透明度の高い澄ましバターオイル。
乳糖を含まないだけでなく、ビタミンA・Eや悪玉菌の増殖を防いで腸内環境を整える短鎖脂肪酸、脂肪の分解を促す共役リノール酸などを多く含んでいます。
ヨーグルトは乳糖を含みますが、発酵する過程で乳糖が分解されるので、腸に到達する乳糖の量量はかなり減っています。
ちなみにヨーグルトが少し良いのであれば、チーズは?と良く聞かれます。
チーズは製造する際に乳糖が上澄みの水分に移行し、ホエイとして排除されるので乳糖の量は大幅に減ります。
さらにチーズは熟成中に乳糖が分解されるので、熟成したチーズやハードチーズでは乳糖は更に少なくなります。
ただし、モッツァレッラなどのフレッシュなチーズは乳糖が多く含まれるので注意が必要。
乳糖不耐症のピエールが自宅でカレーを作るときにバターのようなコクを出すときに使うのはもちろんギー。
皆さまも一度お試しあれ。
Bengal Tiger in Chiba
千葉県千葉市中央区松波1丁目14−11
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〔シェフドクター ピエールの正体〕
医師・料理研究家
・日本のみならずロサンゼルス、フランス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた新しい統合医療を提案している。
・料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフや美食家が集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
ボルドーワイン騎士団コマンドリー
ブルゴーニュワイン騎士団シュバリエ
シャンパーニュ騎士団シュバリエ
またパリ発祥で国内No1ワインスクールのアカデミー・デュ・ヴァンで’ワインと究極のアンチエイジング’の講座も担当している。