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納豆は世界を救う星になれるかもしれないという話

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海外のアンチエイジング学会ではビタミンKが話題沸騰!

納豆のネバネバに含まれているナットウキナーゼといえば、血液をサラサラにする力が強力なことで有名。
強力な血栓を溶かす作用があることから脳梗塞や心筋梗塞の予防や血圧を下げる効果も期待されています。

納豆関連で注目してほしいのがビタミンK

ビタミンKはアメリカのアンチエイジング関連の学会に行くと必ずトピックになる人気者。
オランダでは”新型コロナに感染し、入院が必要なほど悪化した人にはビタミンKの欠乏が顕著”と研究が進んでいて、ビタミンKと新型コロナ症状緩和に関連性が見出された記事をご覧になった方も多いかも。

納豆の知られざるパワー  医食同源効果

古典的にはビタミンKは血液を凝固させる作用や、カルシウムの吸収を助ける働きがあることから骨粗しょう症のに良いとされています。
原料である大豆にもビタミンKは含まれますが、発酵して納豆になることによりその含有量は80倍以上に!
しかも納豆菌が腸内でビタミンKを産生するため、含有量以上に多くのビタミンKをとることができます

健康にいいのはわかったけど、それでも納豆はどうにも苦手という方にお勧めしたいのが、「ナムプリック」というニンニク唐辛子をベースとしたタイのペースト。
日本で言うときゅうり味噌をつけて食べるような感じで、茹でた野菜につけたりご飯のお供として地方ごとに様々なレシピがあります。

その中でもチェンマイで最も有名なのはトマトと挽肉のもの。ここには乾燥させた板納豆を入れるのがお約束。
チェンマイでは古くから、大豆を発酵させて板状にしたものが調味料として多く使用されており、いまでも市場やスーパーと至るところで売られています。

ニンニクや唐辛子を使うので、いかにも納豆という感じにはならないし、お野菜もしっかりとれるので食べやすさだけでなく健康にも最適だと思います。

 

〔大友“ピエール” 博之〕

日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。

・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
・ 渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 一般社団法人食の拠点推進機構 評価認証委員/食のプロフェッショナル委員

・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
 シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ     

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