

[ドクターの食卓から] 疲れ目に優しいカボチャのニョッキ
カボチャに含まれるβカロテンの力
東京で獲れたお野菜しか使わないこだわりのイタリアンにて。
ふんわりと仕上げられたニョッキは胃袋にも優しいのですが、実は眼にも優しい。
それはカボチャに含まれるβカロテンによる力。
βカロテンは体内でビタミンAに変換されて、眼の表面のレンズである角膜に作用して乾燥を防いでドライアイにならないようにしてくれます。また網膜にあるロドプシンの合成に関与して暗いところでの視力の低下を防ぐ作用も。
発展途上国ではビタミンAが足りないことによるお子さんの失明が何十万人といることを考えれば、ビタミンAの重要性がよく分かりますよね!
紫外線やブルーライトから目を保護するルテイン
βカロテンの他にも紫外線やブルーライトから目を保護するルテインというカロテノイドは紫外線やブルーライトから目を守り、疲れ目の回復やドライアイに役立ちます。
ひとつ気をつけて欲しいのは、βカロテンは糖尿病、甲状腺機能低下症や大酒飲みの人ではビタミンAに変換されにくくなってしまうこと。つまり人参、サツマイモ、ほうれん草などの緑黄色野菜を食べていてもビタミンAになることがあまり期待できない。そうした場合はレバーなどのビタミンAそのものを摂れば大丈夫なのでご安心を。
外も寒さと乾燥が気になる季節になってきました。ビタミンAはお肌の乾燥にも役立ちますから、カボチャを食べてウルウルプルプルになりましょ。
シェフドクターピエールのInstagram 【@chefdoctor_pierre】はこちらから!
〔シェフドクター ピエールの正体〕
医師・料理研究家
・日本のみならずロサンゼルス、フランス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた新しい統合医療を提案している。
・料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフや美食家が集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
ボルドーワイン騎士団コマンドリー
ブルゴーニュワイン騎士団シュバリエ
シャンパーニュ騎士団シュバリエ
またパリ発祥で国内No1ワインスクールのアカデミー・デュ・ヴァンで’ワインと究極のアンチエイジング’の講座も担当している。