ダイエット中でも気兼ねいらずの豆乳ヨーグルトクリームパスタ
インスリンが多く分泌されると太りやすい!?
Dr.ピエールが学生時代に背伸びしてイタリアンを覚えた店がある。それは青山骨董通りにあったクチーナトキオネーゼ。
和の食材を最初に取り入れたイタリアンで、中でもピエールを虜にしたのが海苔とタラコと柚子胡椒の生クリームパスタ。
全てが和の食材なのに、どこからどうみてもイタリアンなのが不思議だった。
若い頃は何の気兼ねもなくいくらでも食べられたけど、時は過ぎDr.ピエールも中年。悲しいかなメタボやダイエットの対策考えなきゃならない。
そこで、今回は糖質が多いと思われがちなパスタを家庭で健康的に食べるアレンジを考えた。
ダイエットにとても重要なのが糖分を全身の臓器に届けるホルモンであるインスリン。
エクササイズが足りなかったり、水溶性食物繊維やミネラルが足りなかったりするとインスリンが働きにくくなります。
これをインスリン抵抗性と言い、インスリンが多く分泌されることによって太りやすくなります。
それを踏まえて、
・水溶性食物繊維たっぷりの青海苔でソースを作る。
・糖質を処理するのに必要なマグネシウムを補充するために、パスタのゆで汁ににがりを入れる。
・生クリームの代わりに豆乳ヨーグルトを使って乳糖を減らし、食物性乳酸菌で腸内環境を整える。
こんな感じで”青海苔と明太子の豆乳クリームパスタ”が完成。
豆乳ヨーグルトはしっかり水切りをすれば、生クリームに負けない存在感のあるクリームになる。
タラコには「抗ストレスビタミン」とも言われるパントテン酸が含まれており、疲れやイライラなどを軽減する効果も。
青海苔と明太子がもたらす海の香りにヨーグルトの酸味が絡み、なんとも爽やかな気分になれるパスタ。
Dr.ピエールのタラコと青海苔の豆乳ヨーグルトパスタ 医食同源レシピ
【材料】
スパゲティ : 80g
タラコ : 1/2腹…薄皮を取っておく
豆乳ヨーグルト : 200g
青海苔 : 大さじ2
オリーブオイル : 少々
【作り方】
① ヨーグルトを耐熱容器に入れて600wのレンジで1分加熱し、キッチンペーパーを敷いたザルにあげておく。
② パスタを茹で始める。
③ フライパンにオイルをあたため、弱火でタラコをほぐすように炒める。白っぽくなってきたら水切りしたヨーグルトを加えて更に炒める。
④ 全体が混ざったら青海苔を加え混ぜ、茹で上がったパスタに絡めて完成。
〔大友“ピエール” 博之〕
日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。
・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
・ 渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ