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甘鯛のうろこ焼き、シャンパンと合わせて歓喜の声が聞こえる!?

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シャンパーニュの素晴らしいイベントでの思い出に残る料理の組み合わせ

Dr.ピエールはシャンパーニュ、特にロゼが好きだ。
理由はいくつかあるけど、ロゼはお食事との相性が良いのもあるかもしれない。
今日はその中でも思い出に残るマリアージュについて書き記したい。

それは日本を代表するフレンチ、レフェルべソンスでのディナーでのこと。
その日はジャック・セロス、エグリ・ウーリエ、ジャクソン、ラルマンディエ・ベルニエ、ロジェ・クーロンの生産者が集う、シャンパーニュ好きには驚きのイベントだった。

‘歓喜〜アマダイの鱗焼き、蛍烏賊のピュレ、ブールブラン、菜の花と種漬はな、山山椒のオイル’というテーマで供された一品は、蔵出しの滋味深いエグリウーリエのロゼとパーフェクトなマリアージュ
同席していたエグリウーリエの当主も本当に驚いていたといえば、臨場感が伝わるだろうか。

野菜へのオマージュ 

パリパリの皮目部分からはほのかに動物的な香りが漂い、フワフワな身にブールブランのバター香が絡む。
どこか焦げた食感と鼻から抜ける香ばしさがシャンパーニュと相まってなんとも言えない官能的な印象を与えてくれる。
うろこから来る動物的なニュアンスが赤ぶどうのニュアンスを残すロゼと相性が良いのだろうというのがDr.ピエールの見立て。

うろこ焼きとは松笠焼きとも呼び、お魚を皮つきのまま焼いて表面のうろこを松ぼっくりに見立てた料理のこと。
難しいのは承知だけど、僕も頑張って見目麗しく焼けるようになりたいと思えるエレガンスを備えています。
この日の生江シェフの料理は野菜にオマージュしていて、最初から最後まで続くシャンパーニュとのマリアージュのための工夫を随所に感じました。

お酒を飲むとマグネシウム亜鉛が尿中から排泄されてしまうのですが、この日はこんなにたくさんのお野菜を頂いたので、特別に蔵出しのシャンパーニュを歓喜の声が聞こえるまで堪能してしまったのでした。

が、翌日はムクミもなく元気だったのは野菜のビタミンミネラルが大きく関係しているのだと思います。
たくさんお酒を飲むときはお料理のときにしっかりとお野菜をいただくことをお忘れなく。

L’Effervescenceレフェルヴェソンス
東京都港区西麻布2丁目26−4

 

〔大友“ピエール” 博之〕

日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。

・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 一般社団法人食の拠点推進機構 評価認証委員/食のプロフェッショナル委員

・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
 シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ     

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