⑬ 胃がん 胃を切った後のめまいや震え

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【Dr.大友とDr.川村の対談動画はこちらをclick】

Dr.大友(渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター)
胃を切った後に一番患者さんが直面する悩みってどんな症状なんですか。

Dr.川村(川村病院副院長)
一番多く悩まれるのは、やはりお食事が摂れないということで悩まれる方が一番多いかなと思います。

Dr.大友
二番目はどうですか。例えばうまく食事ができなくて症状が出るって事もあるんですか。

Dr.川村
食事が摂れない上で、なおかつ食事を摂った後にダンピング症候群とよばれるような震えがあります。めまいだとか、そういった症状で悩まされている方も多くいらっしゃいます。

Dr.大友
早期ダンピング症候群についてお伺いしたいと思うのですが、どういった症状なんですか。

Dr.川村
早期ダンピング症候群は、食後すぐに食べ物が急速に消化管に流れていく事によってホルモンが色々出て、震えとか、めまいとか、そういう症状が生じることを指しています。

Dr.大友
食後どのくらい、何分くらいなのですか。一時間後ぐらいですか。

Dr.川村
食後30分くらいで起きてしまうことが多いのではないかなと思います。

Dr.大友
30分くらいで起きてしまう。原因は食べ物が急激に小腸に流れ込んでることによって色んなホルモンが出た事が原因ということですか。

Dr.川村
そうですね。

Dr.大友
どうやったら治せるんですか。

Dr.川村
色んな事に共通してきますけども、とにかくゆっくりお食事をよく噛んで頂くという事。あとは食後直ぐに横にならない、そういった事もひとつ有用かなと思います。

Dr.大友
水分とかお茶とか、どうですか。

Dr.川村
水分もそうですね。摂った方がいいんですけど、摂りすぎてしまうとそれがまた食べ物を急速に下の方に押し流してしまいますので、摂りすぎは気を付けた方がいいです。

Dr.大友
では水をたくさん摂りたい時は食前とか食後暫くしてから少しして、食事中は少し気を付けながら飲んだ方がいいということですかね。

Dr.川村
そうですね。

Dr.大友
ありがとうございます。

 

大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

日本抗加齢医学会専門医、日本麻酔科学会専門医、日本医師会認定産業医、国際抗加齢医学会専門医(WOSAAM)

免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、再生医療、運動療法を取り入れた新しい統合医療をベースにした診療で著名人にもファンが多い。最先端の西洋医学に通じている一方で、「鍼治療の魔術師」と呼ばれるほど鍼治療の名手で東洋医学にも造詣が深い。

またワインと健康食の愛好家しても名高く、ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュのワイン騎士団から名誉ある「シュバリエ」を叙任されているほか、料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有する美食家が集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会の「オフィシエ」でもある。

川村雅彦 川村病院副院長
日本外科学会 専門医、日本消化器外科学会 専門医指導医、日本消化器内視鏡学会専門医指導医、日本消化器病学会 専門医、消化器がん治療認定医、日本乳癌学会 認定医、日本医師会認定産業医

‘診断から治療、看取りまで’をモットーにどんな時も患者さんの心に寄り添える医師を心がけています。

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