光を浴びないと元気になれない?光線の力と健康について
「人間の生活が光の強さに大きく依存していることを知っていますか?」とお尋ねすると「もちろん!」とお答えいただく方が多くいらっしゃいます。
でも続けて「どのくらいの光が必要がご存知ですか?」とお聞きする途端に口をつぐんでしまう方も多いです。
そういうわけで当たり前のように享受している光の力について考えたいと思います。
まず光の力は屋内と屋外では全く異なっていて、屋外は室内よりも最大500倍も強いことが知られています。
例えば、太陽の力が一番強い時間では北半球では光の強度は5万ルクス、赤道では約10万ルクスもあります。
その一方で屋内では、光の強度は100ルクスを下回ることが多く、250〜300 ルクスまであれば御の字とされています。
DR大友もかつては夜勤が多くて疲労していたのですが、それは光の力も関係しているかもしれません。
というのも普通の人が屋外の光を4%程度使っているのに比べて、夜勤の多い人はたった2.6%しかないので。
やはりエネルギッシュでいるためには光の力が必要ですね。
暗いお部屋にずっといたり、室内でサングラスをかけたりするなど暗い環境に身を置いていると人々はウツっぽくなって、疲れやすくなります。
それは日中に分泌されるエネルギーを維持するために必要なホルモンである甲状腺ホルモンやコルチゾールや夜に分泌される安眠のためのホルモンであるメラトニンが分泌されにくくなるからです。
疲労やウツっぽさで困っている人は、まずは集中的に部屋を明るく照らすと、気分、仕事や全体的な健康状態が改善され、ホルモンレベルが上がりエネルギッシュになれる可能性があります。
Part1 光を浴びないと元気になれない?光線の力と健康について
Part3 慢性疲労や不眠症の人に朗報。なんと光を適切に浴びるだけで睡眠のホルモンであるメラトニンがなんと2倍に!!
〔大友“ピエール” 博之〕
日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。
・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
・ 渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 一般社団法人食の拠点推進機構 評価認証委員/食のプロフェッショナル委員
・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ