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若返りとダイエットの特効薬”アサリとバジルの唐辛子炒め”

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ダブルの力で若返りとダイエット

アサリとバジルの唐辛子炒めは日本でも現地の味を再現しやすい一品。
タイでは定番中の定番とも言えるこの組み合わせは、実は若返りとダイエットの特効薬。

ダイエットのお役立ちポイントは、アサリなどの貝類に含まれるコハク酸。
コハク酸は、体内で脂肪のエネルギーを熱に変換する「褐色脂肪細胞」に働きかけ、ヒーターを作動。すると熱が生まれ、脂肪が燃焼するという仕組み。
強い旨味成分でありながら体重を減らす作用もある優れもの。

ちなみにお皿の中にはバジルと全く同じ色をした緑唐辛子が混じっていて、間違って食べると大変なことになるので注意が必要なのですが、この唐辛子の辛み成分であるカプサイシンにも同じく褐色脂肪細胞で熱を生む働きがあるので、ダイエットにはダブルで効果的。

成長ホルモンを増やす食事

ところでDr.ピエール的にはアサリ&バジル安眠を通じて成長ホルモンの分泌を高めてくれるイチオシの組み合わせ。

寝る子が育つのは寝ている間に成長ホルモンが分泌されるからなのですが、大人でも成長ホルモンが分泌されています。
そして大人では成長ホルモンはダイエットにも若返りにも重要なホルモン。

アサリに含まれる「グリシン」には、血管を拡張させて深部体温を下げることで自然と深い眠りに誘ってくれるのと、バジルはストレスを減らし脳をリラックスさせる魔法のハーブなので安眠にはベストな選択と言えます。

せっかくなので、グリシンについてまとめてみたいと思います。

私たちの筋肉、骨、脳、内臓、皮膚、血液、毛髪などは主にタンパク質で構成されています。タンパク質はその元となる20種類のアミノ酸がDNAの情報に基づきさまざまに結合した形や性質、機能などが異なる分子から成り立っています。

タンパク質の元となる20種類のアミノ酸は、体内で合成できない「9種類の必須アミノ酸」と体内で合成できる「11種類の非必須アミノ酸」に分けられます。
グリシンは非必須アミノ酸に含まれており、体内にあるタンパク質などを分解することで合成できます。

非必須アミノ酸(11種類)
・グリシン……睡眠の改善、抗うつ作用、美肌効果(牛スジ、鶏軟骨、豚足、アサリ、エビカニ
・グルタミン……免疫力の向上、アルコールの代謝促進、腸の働きを改善、傷の修復(肉、魚、卵、大豆製品、チーズ、トマト)
・アルギニン……成長ホルモンの分泌、アンモニアの解毒、血流改善、美肌効果(高野豆腐、エビ、ゴマ、大豆、ナッツ類)
・アラニン……肝機能改善、持久力向上、体力強化、スキンケア効果(しじみ、あさり、海苔、カニ)
・システイン……メラニン色素の抑制、美肌・美白効果(シラス干し、カツオ、納豆、豆腐、全粒粉)
・セリン……美肌・美白効果、アルツハイマー病予防、睡眠の改善(イクラ、かつお節、高野豆腐、大豆)
・チロシン……ストレス緩和、抗うつ作用、集中力を高める、白髪の予防(たらこ、ちりめんじゃこ、落花生、アーモンド、大豆)
・グルタミン酸……アンモニアの解毒、脂肪の蓄積を抑制、利尿作用、脳の活性化、美肌効果(海藻、白菜、緑茶、イワシ、トマト)
・プロリン……関節痛の改善、美肌効果、脂肪の燃焼促進、ダイエット効果(豚肉、ゆば、高野豆腐、焼き麩、ゼリー)
・アスパラギン……丈夫な体をつくる、持久力向上、体力強化、利尿作用(アスパラガス、じゃがいも、大豆、乳製品)
・アスパラギン酸……疲労回復、アンモニアの解毒、体調を整える、スキンケア効果(アスパラガス、大豆もやし、サトウキビ、牛肉、豚肉、鶏肉)

アミノ酸はどれか一つをたくさん摂るよりも、できるだけ多くのアミノ酸をバランス良く摂取することでそれぞれの働きがより高まります。特に必須アミノ酸は「アミノ酸の桶の理論」によって、9種類のうち最も摂取量が少ないものに合わせた分しか体内で利用されないため、バランスよく摂取することが大切です。

 

graph-(a)

【グリコのHPから】

 

ちなみにグリシンは、海水程度(約3%)の塩水を作り、アサリを並べてまな板や新聞紙などをかぶせ、冷蔵庫で3時間以上置くと約1.7倍に増えると言われてますよ。

この一週間は学会やプライベートでストレスが多かったので、アサリとバジルの組み合わせで身体と心のお手当てをしましたよ。

 

ダイエットと若返りに最強の食材!アサリとバジルについて、もう少し詳しくお知りになりたい方はこちらをご覧ください。
☛ 肩こりをラクにしてくれる「アサリ」
☛ オシャレに風邪予防「バジル」

 

〔大友“ピエール” 博之〕

日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。

・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
 渋谷セントラルクリニック代表
 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員

・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
 シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ

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