風邪予防にも「バジル」 ばじる

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香りに特徴がありハーブとしても知られているバジルは、イタリア料理ではお馴染みの食材です。旬は7月~9月となります。

栄養素

バジルには多くのβ-カロテンが含まれており、その含有量はホウレン草の約1.5倍と野菜の中でもトップレベルです。β-カロテンには強い抗酸化作用があり、がんや老化を防止する効果があります。

また、バジルには各種ビタミンもバランスよく含まれ、特にビタミンKが豊富です。ビタミンKには、止血効果や骨の健康を維持する働きがあります。

バジルにはカルシウムも含まれているので、骨を強くするカルシウムと、カルシウムを骨に定着させるビタミンKの相互作用で骨粗しょう症の予防も期待できます。

そしてバジルに微量に含まれるサポニンには、コレステロールを除去し動脈硬化を抑制する効果があります。また、免疫力を上げて風邪やインフルエンザにかかりにくい体を作ります。 

バジルの主な栄養成分(可食部100g本あたり)

β-カロテン・・・6300 μg
ビタミンE・・・3.5mg
ビタミンC・・・16mg
ビタミンK・・・440
カルシウム・・・240mg

効能・効果

老化防止:バジルに含まれるβカロテンやビタミンCなどが体内の活性酸素を抑えます。

消化促進:バジルの香りが内蔵の働きを活発にし、食欲を増進させて胃腸の調子を整えます。

冷え解消:ビタミンEが血行をよくして冷え性や肩こりを改善します。

骨粗しょう症予防:カルシウムが骨や歯の健康を促進し、ビタミンKがカルシウムの骨への沈着を促進します。

東洋医学的側面

・寒熱:温(体を温める)
・昇降・収散・潤燥:昇(気や熱を上昇させる)・散(気を体の外へ出す作用)
・臓腑:肺、脾
・五味:甘(補い滋養する作用)・辛(発散、気を巡らせる作用)
・毒性:無毒

消化促進
精神を安定させる
かぜの予防

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

バジルは冷蔵庫に入れると黒ずんでしまうので、コップなどに水を入れて活けて室内に保存します。または、なるべく空気を抜いて密閉袋に入れることで冷凍保存もできます。

バジルは香りがよく、味のクセも少ないのでサラダやパスタなど色々な料理に使うことができます。
また、β-カロテンは熱に強い脂溶性ビタミンですので、と一緒に摂るとより効果的に栄養を吸収できます。

 

【監修】 大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

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