タイの”いただきます”はコショウの葉っぱ!
食欲と消化を促進する前菜”チャプルー”
宮廷料理のテーブルで、色とりどりの薬味と葉っぱが並べられたら、お食事スタートの合図。
干しエビ、生姜、エシャロット。それに炒ったココナッツとピーナッツ、皮ごとのライムと唐辛子。これらを”チャプルー”という葉でくるりと包み、一口でいただくのがお決まり。
カラダと対話しながら食べる 医食同源ライフ
チャプルーの日本名は”這胡椒”。その名の通り胡椒のようなスパイシーさを持つ葉っぱで、古くは胃薬として使われていたことも。
日本で再現するなら多めの胡椒に大葉を巻くと似てるかな。
この前菜、昔の人はカラダの調子に合わせて、包む薬味の配合を変える医食同源ライフを楽しんでいたみたい。
現代では最初に食べることによって食欲増進や消化を促進するのが目的。
ただ食事をするのではなく、カラダと対話しながら食べ物を摂る生活を我々も身につけたいものですね!
〔大友“ピエール” 博之〕
日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。
・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
・ 渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ