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妊婦さんが葉酸とビタミンDをサプリで摂るべき理由

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妊婦さんに良く聞かれるのがサプリメントの量。
アメリカではメディカルサプリメント会社であればプレネータルと呼ばれる妊婦さん向けの商品をリリースしているのですが、それでも何かの栄養素を取り過ぎているのではと心配されることがあります。

妊婦さんが赤ちゃんのために健康的な食事をした方が良いことは言うまでもありません。それでも毎日赤ちゃんがすくすく育つための栄養素を完璧にお食事から取ることは難しいと思います。そういった場合はサプリメントを摂るのがオススメです。
とりわけ不足しがちなのは葉酸ビタミンDカルシウムヨードなどの栄養素
特にビタミンB群の一つである葉酸は二分脊椎症(神経管閉鎖障害)を予防するために推奨されているので聞いたことがある方も多いと思います。

日本先天異常学会では葉酸は妊娠前4週から12週まで毎日400マイクログラム取ることを推奨されています。とは言ってもいつ妊娠するのかはっきりしないこともあると思うので、妊娠を希望されている方は普段から摂取しておいた方が良いですね。

厚生労働省からも葉酸は摂りすぎることで大きな問題がないことが示されています。過去に神経管閉鎖障害(二分脊椎)の児を出産されたお母様も葉酸を摂ることで70%近くリスクを減らせたという報告もあります。

1. 葉酸について
    葉酸はビタミンB群の水溶性ビタミンで造血に作用する。不足すると貧血が生じることがあるが過剰な場合に
    発症する疾患は特に知られていない。体内の蓄積性は低く、毎日摂取することが必要である。
    葉酸は緑黄色野菜果物などの身近な食品に多く含まれる。
2. 神経管閉鎖障害について
    神経管閉鎖障害は、主に、先天性の脳や脊椎の癒合不全のことをいう。脊椎の癒合不全を二分脊椎といい、
    生まれたときに、腰部の中央に腫瘤があるものが最も多い。
    また、脳に腫瘤のある脳瘤や脳の発育ができない無脳症などがある。我が国において神経管閉鎖障害の
    発症率は、1998年で出産(死産を含む)1万人対6.0、うち二分脊椎は3.2程度とされている。


ビタミンDも葉酸並みに注目してほしいビタミン
というのもビタミンDレベルが低いと、妊婦と胎児の両方の骨量が減ってしまう可能性があるから。

ビタミンDは消化管によって吸収されるカルシウムなので、カルシウムだけを摂っていても吸収という観点からは不十分となります。
また胎児における骨量は一過性のものではなくて、実際にビタミンDが欠乏している妊婦から産まれると、赤ちゃんが20歳になった時点での骨量が低い傾向にあることも報告されています。この研究では出産時のビタミンDは将来的にも肺活量、脳の発達(5歳から10歳:言語獲得能力、思春期:摂食障害)にも影響を与える可能性があるとされています。

妊娠中のビタミンDが保たれていることは母体にもとってもメリットがあり、早産(妊娠37週未満)のリスクが低下し、女性の高血圧リスク低下および出産時低体重児(2500 g未満)リスク低下の可能性が示されています。

ちなみに不妊治療をしている人(不育症)にも重要で、体外受精の妊娠率低下・習慣性流産への関連も取りざたされているのでやはり妊娠前から気を付けるのが良いのでしょうね!

ビタミンDはどうしたら濃度が上がるのでしょうか?

それはお日様に浴びること。

つい美白のために日を浴びないようにしている方もいると思いますが、太陽には偉大な力があるので余り恐れすぎないこと。お食事からはビタミンD2が摂れます。ただし、体内で必要とされているのはビタミンD3なので、必ずしも効率が良いとは言えないかもしれません。

ビタミンDを多く含む食材は、きくらげしめじしいたけなどのキノコ類イワシサケ、カツオなどの魚介類です。ビタミンDは脂溶性ビタミンであるため、脂質を含む動物性食品からの方が吸収効率はいいのですが、植物性食品であってもで調理したものであれば吸収効率を高める事ができます。

一般的にはビタミンDは600 IUが推奨されていることもありますが、最新の研究では19歳以上であれば4000 IUでも良いという報告もあります。
季節(日照時間)、お食事やサプリメントの種類によってビタミンD濃度は異なっています。
誰もが同じ濃度ではないからこそ、ピエールはビタミンD濃度をしっかり測って理想的な量にするようにしています。

今日も最後までお付き合いくださいましてありがとうございました。
もう少し遺伝子と栄養にお知りになりたい方はこちらをご覧ください。

 

大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

日本抗加齢医学会専門医、日本麻酔科学会専門医、日本医師会認定産業医、国際抗加齢医学会専門医(WOSAAM)

免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、再生医療、運動療法を取り入れた新しい統合医療をベースにした診療で著名人にもファンが多い。最先端の西洋医学に通じている一方で、「鍼治療の魔術師」と呼ばれるほど鍼治療の名手で東洋医学にも造詣が深い。

またワインと健康食の愛好家しても名高く、ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュのワイン騎士団から名誉ある「シュバリエ」を叙任されているほか、料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有する美食家が集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会の「オフィシエ」でもある。

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