お野菜にはないビタミンが摂れる「バカガイ(馬鹿貝)」 ばかがい
バカガイは幅が8㎝くらいの大きさになる二枚貝です。一見ハマグリと似ていますが、バカガイの殻はハマグリに比べて薄く割れやすいです。バカガイは日本では北海道から九州にかけて広い地域の沿岸にかけて生息しています。バカガイの旬の時期は、アサリやハマグリと同じ春の時期になります。
栄養素
バカガイには豊富なアミノ酸が含まれており、旨み成分であるグルタミン酸も含まれています。
ビタミンB12は野菜などからは摂取できませんが、バカガイには豊富に含まれており、細胞の正常な増殖を助ける働きがあります。
バカガイの栄養成分(可食部100gあたり)
・蛋白質・・・・・・・・10.9g
・脂質・・・・・・・・・0.5g
・糖質・・・・・・・・・2.3g
・カリウム・・・・・・・220㎎
・カルシウム・・・・・・42㎎
・鉄分・・・・・・・・・1.1㎎
・亜鉛・・・・・・・・・1.8㎎
・ビタミンA・・・・・・5㎍
・ビタミンB1・・・・・0.14㎎
・ビタミンB2・・・・・0.06㎎
・ビタミンB3・・・・・1.9㎎
・ビタミンB5・・・・・0.79㎎
・ビタミンB6・・・・・0.08㎎
・ビタミンB9・・・・・18㎍
・ビタミンB12・・・・・8.1㎍
・ビタミンC・・・・・・1㎎
・ビタミンE・・・・・・0.8㎎
効能・効果
貝に含まれるグリコーゲンが肝臓の働きを助け、がんの予防に効果があります。
バカガイはアサリやハマグリに比べてアラニンの含有量が多く糖尿病の回復に効果があります。
バカガイの赤色の部分にはカロチノイドが含まれており、抗酸化作用が期待されます。
タウリンが豊富に含まれており、血中のコレステロールを下げる効果があります。
豊富なビタミンB12は正常な細胞の増殖を助ける働きをし、神経を正常に機能させる働きがあります。
東洋医学的側面
・寒熱:涼(穏やかに体の熱を冷ます)
・昇降・収散・潤燥:潤(体を潤す性質)
・臓腑:脾・胃・肝
・五味:甘(補い滋養する作用)
・毒性:無毒
体を潤わせる
肝の働きを助ける
栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法
採取したバカガイは3%位の塩水につけて、水を取り替えながら砂出しをしますが、簡単には砂や泥が抜けないので、内臓を完全に取り除いて調理して下さい。
バカガイはすぐに傷みますので、取ったその日に茹でて砂出しをしないと食べられなくなります。冷凍で保存する場合は、茹でて砂出ししたむき身を密封出来るポリ袋に入れて冷凍庫で冷凍して保存します。食べる場合は冷凍のまま加熱調理(茹でる・揚げる・煮る)をして食べて下さい。
納豆と一緒に食べると血行を良くし、糖尿病への効果を高めます。