クワ(桑) くわ

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桑は、中国原産の落葉高木樹で、日本では古くから養蚕のために広く栽培されてきました。また、それだけでなく桑の葉には栄養成分が豊富に含まれており、糖尿病や肥満などにも効果があるとして、漢方薬や民間薬としても古くから利用されてきました。

桑は葉を乾燥させてお茶として飲んだり、若い葉を食べたりするほか、漢方では根の皮(桑白皮、そうはくひ)や果実(桑椹、そうじん)、若い枝(桑枝、そうし)も利用されます。果実以外は乾燥させて利用するので、一年中入手できますが、葉は11月ごろ、根の皮は冬季、若い枝は46月ごろに採取して乾燥させます。桑の果実は実のなる67月が旬です。また根の皮(桑白皮、そうはくひ)は生薬としても使用されます。

栄養素

桑の葉には、カルシウム、鉄、亜鉛などのミネラルが豊富に含まれています。また、腸内環境を整える働きがある水溶性の食物繊維も多く含まれています。そのほかに、β-カロチン、ビタミンC、ビタミンEなどのビタミン類も多く含まれています。

さらに、桑の葉には食後血糖値の上昇を抑えてくれる1-デオキシノジリマイシン(DNJ)という糖様物質、血圧を正常に保つγ-アミノ酪酸、抗酸化作用のあるフラボノイド、コレステロールの吸収を抑制するポリフェノールなど、体に良い成分が多く含まれています。

桑の根の皮(桑白皮)には、トリテルペノイドのアミリン、ステロイド、フラボノイドのモルシンなどが含まれており、利尿薬、血圧降下薬、血糖降下薬、解熱薬、鎮咳薬などとして利用されるほか、フラボノイドの働きで美白効果もあるので、化粧品などにも利用されています。

桑の実は葉と同様にミネラルを多く含んでいますが、葉よりも亜鉛を多く含んでいます。また、ブルーベリーと同じ、目の健康に効果があるアントシアニンも豊富です。

乾燥桑葉の主な栄養成分(可食部100gあたり)

桑の実の主な栄養成分(可食部100gあたり)

  • カルシウム・・・39.6mg
  • 鉄・・・1.59mg
  • カリウム・・・234mg
  • マグネシウム・・・19.7mg
  • 亜鉛・・・1.39ppm
  • ビタミンB1・・・0.04mg
  • ビタミンB2・・・0.05mg
  • ビタミンB6・・・74μg
  • ビタミンC・・・33mg

効能・効果

食後血糖値の上昇を抑える:ブドウ糖と構造がよく似ている1-デオキシノジリマイシン(DNJ)という物質が含まれており、でんぷんをブドウ糖に変えるα-グルコシダーゼという酵素の活性を阻害することで、糖の吸収抑え、食後血糖値の上昇を抑えてくれます。また、糖分を摂取しても吸収されにくくなるため、肥満予防にも効果があります。

コレステロールを減少させる:桑の葉に含まれるシトステロールの働きにより、腸でのコレステロールの吸収を抑えてくれます。またポリフェノール

便秘の解消:桑の葉には食物繊維が豊富なため、腸内の環境を整え便秘を解消してくれます。

がん予防:近年の研究で、桑の葉からの抽出物にはがんの原因である突然変異原性を抑える効果がある成分が含まれていることが明らかになっています。

老化予防:桑の葉に含まれるポリフェノールのルチンは強い抗酸化作用があり、老化の原因となる活性酸素の働きを抑え、老化を防いでくれます。

東洋医学的側面

  • 寒熱: 寒(体の熱を冷ます)
  • 昇降・収散・潤燥:降(気を降ろす)
  • 臓腑:肺、肝
  • 五味:甘(補い滋養する作用)苦
  • 毒性:無毒

発汗を促し、体表の邪気を除きます。
肝の熱を取り、目の不調を改善します。
血液を冷まし止血します。

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

糖尿病の治療で血糖値を下げる薬を飲んでいる場合は、低血糖の危険がありますので、飲む際は主治医に相談してください。

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