血糖値の上昇を抑えるから食後のデザートにおすすめ「グレープフルーツ」 ぐれーぷふるーつ
グレープフルーツは柑橘系の果物なのに、グレープと名前がつけられています。これはグレープフルーツが一本の枝にぶどうのようにたくさんの実をつけることが由来となっています。さわやかな酸味と適度な苦みが含まれるため、食用だけでなく香料としても利用されています。
日本では生産が難しいため、ほとんどのグレープフルーツはフロリダ産や南アフリカ産など海外で生産されたものを輸入しています。
一年中手に入りますが、日本のグレープフルーツの旬は4〜5月です。フロリダ産は11~5月、南アフリカ産は6~10月が旬といえます。
栄養素
グレープフルーツの独特の香りには、脂肪を燃焼を促進する効果があります。また、果実には多少の苦みがありますが、これはフラボノイドの一種、ナリンギンやリモネンという成分が含まれているからです。これらの成分には生活習慣病などの予防効果があります。
グレープフルーツの主な栄養成分(可食部100gあたり 中玉サイズ1/2個)
・エネルギー……38kcal
・水分……89g
・炭水化物……9.6g
・食物繊維……0.6g
・ビタミンB1……0.07
・ビタミンB2……0.03㎎
・ビタミンB6……0.04mg
・ビタミンC……36mg
・ビタミンE……0.3㎎
・カリウム……140㎎
・カルシウム……15㎎
効能・効果
美肌効果:グレープフルーツには肌のビタミンとも呼ばれるビタミンCが多く含まれています。コラーゲンの生成を促進し、美肌効果をもたらします。
ダイエット効果:苦みの元となるポリフェノールの一種、ナリンギンには脂肪の燃焼を促進し、食欲を抑える働きがあるため、ダイエットの効果を高めます。
血糖値の上昇を抑える:グレープフルーツに含まれる水溶性食物繊維ペクチンには血糖値の上昇を抑える効果があります。食後のデザートなどで食べると良いでしょう。
便秘の改善:水溶性食物繊維ペクチンには腸の働きを整え、便秘や軟便を改善します。
リラックス効果:果実に含まれるナリンギンや果皮に含まれるリモノイドは気分を爽快にしてストレスを和らげ、心身をリラックスさせる効果があります。皮を香料として利用することもできます。
東洋医学的側面
・寒熱:寒(体の熱を冷ます)
・昇降・収散・潤燥:潤(体を潤す性質)、降(気を降ろす)
・臓腑:肺、肝、脾
・五味:甘(補い滋養する作用)、酸(収斂、免疫力を高める)、苦(気を降ろす、固める作用)
・毒性:無毒
気の巡りを良くして消化を促進し、胃もたれや消化不良などを改善します
疲労を回復させ、免疫力を高めます
アルコールの分解を促進し、二日酔いの予防などに効果があります
栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法
丸くハリがあり、色が鮮やかでずっしりと重みのあるものを選びましょう。
風通しの良い冷暗所に保管すれば1週間程度は日持ちします。
乾燥を防ぐ保存袋などに入れ、冷蔵庫で保存すれば2週間程度もちます。
皮に防腐剤が残留していることがあるので、表面をよく水洗いしてから食べましょう。
高血圧や脂質異常症、睡眠導入剤などの医薬品を服用している人は、グレープフルーツを食べると作用が強く出すぎたり、効果が低下したりする場合がありますので、医師または薬剤師に相談してください。