⑨ 男性不妊によい食事・トマト
Dr.大友
渋谷セントラルクリニックエグゼクティブディレクター
男性不妊に良い食事を考えたいと思います。今日のお話しからすると、男性不妊にならない食事っていうのはがんにならない食事に酸化ストレスだったり、糖化ストレスだったりも含めた色々な観点から似通ってる印象がありますね。
Dr.小池
JR東京総合病院泌尿器科部長
そうですね。
Dr.大友
ありますよね。
Dr.小池
はい。
Dr.大友
例えばテストステロンを増やす、元気にさせるという意味においては亜鉛がいいって話でしたが。
Dr.小池
亜鉛ですね。
Dr.大友
亜鉛を摂るには何がいいですか?
Dr.小池
亜鉛はやっぱり牡蠣ですかね。
Dr.大友
牡蠣。
Dr.小池
牡蠣とか、お肉とかですかね。
Dr.大友
牛肉。
Dr.小池
はい。
Dr.大友
牛肉だとカルニチンとかも含まれている。
Dr.小池
カルニチンも非常に精子にとってはいいと言われていますね。
Dr.大友
元気になる。
Dr.小池
そうですね。
Dr.大友
なるほど。
Dr.小池
たまにカルニチンも外来で出していることもありますから。
Dr.大友
どんな時に出すんですか。
Dr.小池
精子の運動率が弱い時。やはりカルニチンは精子の運動源になりますので、そういった意味で出す場合が多いですね。
Dr.大友
なるほど。肉を食べると元気になるみたいな。
Dr.小池
そうですね。はい。
Dr.大友
だからと言って肉の脂はだめなんですよね。
Dr.小池
そうですね。
Dr.大友
赤身?
Dr.小池
赤身がいいと思います。
Dr.大友
赤身のお肉。
Dr.小池
赤身のお肉。はい。
Dr.小池
ナッツとか。ああそうですね。
Dr.大友
そういうものがいいってこと。
Dr.小池
はい。
Dr.大友
じゃあ牡蠣だったり牛肉だったりみたいなものを食べた上でというならば、やはりビタミンBも重要という話になりますか。
Dr.小池
そうですね。ビタミンB12と葉酸とかビタミンEも重要ですので野菜がやはりいいと思いますね。
Dr.大友
緑黄色野菜みたいなお野菜かな。
Dr.小池
そうですね。
Dr.大友
ビタミンAも大事ですよね。
Dr.小池
もちろんそうですね。
Dr.大友
細胞を造るという意味においてはビタミンAが少ないと困ります。
DR.小池のズバリ一押しの緑黄色野菜はなんですか。
Dr.小池
やっぱりトマトですかね。
Dr.大友
トマト。抗酸化作用もあるしということですね。
Dr.小池
そうですね。
Dr.大友
じゃあお肉。若しくは牡蠣にトマトがお勧めと言うこと?
Dr.小池
はい。
Dr.大友
僕は腸内環境を整えるためにアブラナ科の野菜も食べて頂きたいんですけど。
Dr.小池
あ~ブロッコリーとかですね。
Dr.大友
いいですか。ケール食べさせてもいいですか。
Dr.小池
いいと思います。
Dr.大友
じゃあケールもおすすめします。ブロッコリーもおすすめです。大根もおすすめです。
Dr.小池
はい。
Dr.大友
抗酸化って言う観点からはトマト以外にも摂った方がいいですよね。
Dr.小池
そうですね。やっぱりビタミンC。先ほどお話しました通りと言うことですとレモンとかそういった柑橘系のフルーツもお勧めです。
Dr.大友
もう他に大事なものないですか。
Dr.小池
そうですね。肉。やっぱり肉食系の男子になるのが一番いいと思いますね。
Dr.大友
肉食系の男子と言うことはやはり運動なんかどうですか。
Dr.小池
そうですね。運動も大事。特に運動した後にお食事して頂いた方がいいと思いますね。
Dr.大友
今日の話だと有酸素運動をし過ぎるのは身体が酸化するから良くない。カラダがサビてしまうから良くないと言う話でしたけれども。具体的にどんな運動をしたらいいんですか。
Dr.小池
やはり筋トレみたいなものがいいんじゃないですかね。
Dr.大友
さすが元体育会系の小池先生らしく筋トレ。
Dr.小池
筋トレ。
Dr.大友
やっぱり筋トレは男性ホルモンも成長ホルモンも増える
Dr.小池
増えると思います。
Dr.大友
筋トレをしたあとできるだけ早く今日お話ししたような食材を食べたほうがいいですよね。
Dr.小池
そうですね。
Dr.大友
つまり、肉、牡蠣、亜鉛、緑黄色野菜、トマト。そしてフルーツを食べるという事ですね。
Dr.小池
完璧ですね。
Dr.大友
男性不妊に悩んでいる方はこれを繰り返す。
Dr.小池
繰り返すと精子にとっては非常にいい食事になると思います。
Dr.大友
やっぱり薬だけに頼ってはだめなんですよね。
Dr.小池
そうですね。
Dr.大友
お食事があってこそという事ですね。
Dr.小池
そうですね。普段の生活からが大事ということです。
Dr.大友
男性不妊そのものは、まだまだ概念としては知られていないと思いますので、今日はとても勉強になりました。
ありがとうございました。
Dr.小池
ありがとうございました。
大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター
日本抗加齢医学会専門医、日本麻酔科学会専門医、日本医師会認定産業医、国際抗加齢医学会専門医(WOSAAM)
免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、再生医療、運動療法を取り入れた新しい統合医療をベースにした診療で著名人にもファンが多い。最先端の西洋医学に通じている一方で、「鍼治療の魔術師」と呼ばれるほど鍼治療の名手で東洋医学にも造詣が深い。
またワインと健康食の愛好家しても名高く、ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュのワイン騎士団から名誉ある「シュバリエ」を叙任されているほか、料理芸術や食の楽しみといった価値感を共あする美食家が集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会の「オフィシエ」でもある。
日本泌尿器科学会専門医指導医、泌尿器腹腔鏡技術認定医、日本排尿機能学会認定医、がん治療認定医、日本臨床腎移植学会腎移植認定医
趣味は90年代洋楽ロック鑑賞となかなか上手くならないゴルフ