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苦味のある野菜には本当に解毒作用があるのか?

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山菜の苦み成分の正体

どうにも苦みのあるお野菜が食べたくなることありませんか?
昔から「春の皿には苦味を盛れ」と言われるように、春野菜特有の苦みには解毒作用があります。

人はおそらく疲れが増すと、気分や体調をリセットしたくなるとこうしたお野菜を食べたくなるのかもしれません。

苦味のあるお野菜の食べ方は色々ですが、Dr.ピエールのお勧めは土鍋ごはん。

フタが開けられば、こごみ、わらびフキノトウ と春の山菜がずらりと並んでおり、さながら新緑の山の光景を見ているよう。

芽吹きの瞬間のように生き生きとした山菜たちの姿に、目一杯の元気をもらった気分。

山菜が持つすごい栄養素

実際に山菜は食物繊維βカロテンなどのビタミンが豊富。
また特有の苦みをもたらす成分は、フキノトウであればフキノール酸などのポリフェノール類だから抗酸化にも良く、免疫力アップには最適。

その他にも、フキノトウはカリウムが豊富なのでナトリウム(不溶な塩分)を排泄する効果があり、足のむくみなども取り除いてくれます。
そして ‘若返りのビタミン’ とも呼ばれるビタミンEが豊富。
ビタミンEには強い抗酸化作用があり、体内の不飽和脂肪酸の酸化を防ぐ働きがあるため老化やがんの防止に効果的です。

わらびには葉酸ビタミンB2が多く含まれており、ビタミンEやカリウム、食物繊維なども含まれています。
ビタミンB2は体内で炭水化物脂質タンパク質の三大栄養素の代謝を促進します。
特に脂質の分解を促進するためダイエットに効果的で、かつ過酸化脂質を除去することで生活習慣病を改善する作用があります。

山菜の魅力をあますことなく味わえるオススメの食べ方などもう少し詳しくお知りになりたい方はこちらをご覧ください。
☛ 苦み成分が肝機能を強化する「フキノトウ(蕗の薹)」
☛ 脂質の分解を促す「わらび(蕨)」


 

銀座しのはら
東京都中央区銀座2-8-17 ハビウル銀座II-B1F

 

〔大友“ピエール” 博之〕

日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。

・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
 渋谷セントラルクリニック代表
 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員

・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
 シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ 

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