免疫力アップのためにハマグリを食すと良いわけ
魚介類でトップ10入りをするビタミンB12が豊富なハマグリ
貝からはみ出しそうなほど丸々と太った旬のハマグリと黄ニラのスープ蒸し。
このお料理はひな祭りの季節にご紹介させていただきたい。
ハマグリがひな祭りのお料理に使われるようになったのは、同じ貝の貝殻でなければぴったりと合わさることができない事から、生涯一人の人と添い遂げるようにという願いが込められているため!
そしてハマグリはその素晴らしい味だけでなく、免疫力に置いても注目すべき食材です。
その理由は、生の魚介類ではトップ10入りをするビタミンB12の豊富さに拠ります。
ビタミンB12は魚介類から摂ろう
これまでビタミンB12は主に貧血対策や神経痛で注目されることが多かったのですが、最近は免疫力アップに効果的ではと話題になっています。
なぜ免疫力が上がると言われるのかというと、体内に侵入した敵(細菌やウィルス)をすぐに発見して退治してくれる”ナチュラルキラー細胞”の働きがビタミンB12注射によって高まったという研究結果があるためです。
ビタミンB12は野菜や果物にはほとんど含まれないない栄養素。
高齢者で下がる傾向がありますので高齢者の方は特にハマグリをはじめとした魚介類からしっかり摂っていただきたいたいです。
そしてハマグリに合わせたのがDr.ピエールの大好物である黄ニラ。
柔らかな食感と香りは2月のものが最高と言われており、こちらはβカロテンが豊富。
βカロテンは体内でビタミンAに変換されて口や鼻、皮膚などの粘膜を菌やウイルスから守ってくれる働きがあるので免疫力アップの応援団としては最適ですね。
東洋医学的側面においては、
・ 寒熱:寒(体の熱を冷ます)
・ 昇降・収散・潤燥:特になし
・ 臓腑:脾、心、肺
・ 五味:鹹(軟化させる作用)
・ 毒性:なし
と考えるとハマグリと黄ニラの組み合わせはインフルエンザもコロナにも勝たせてくれるのではないかという期待をしてしまうのはDr.ピエールだけでしょうか。
さらにハマグリのすごい効能効果をお知りになりたい方はこちらも併せてご覧ください。
※ 鉄分で貧血を予防する「ハマグリ(蛤)」
〔大友“ピエール” 博之〕
日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。
・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
・ 渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 一般社団法人食の拠点推進機構 評価認証委員/食のプロフェッショナル委員
・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ