貧血の特効薬は羊と牡蠣のタルタル
メンタルや体力の不調を打開する亜鉛
Dr.ピエールのクリニックにはメンタルや体力がなんだか不調で困っている女性が多くいらっしゃいます。
よく良く調べてみればこうした不調の大半は貧血だったり、甲状腺の機能が低下していることに原因があることが多い。
それでも貧血くらいは私たちのクリニックに来る前に診断されています。
その場合は健康保険で鉄剤を処方されていることが多いのですが、いかんせん保険の鉄剤は非ヘム鉄なので吸収が悪い(5%)だけでなく、胃腸への負担も強くて飲み続けられない人が多い。
気の利いた先生は吸収の良いヘム鉄(20−30%)をサプリメントで飲むことをオススメするのですが、体調が弱り切っている人にはヘム鉄であっても胃腸への負担が強くて飲み続けられないこともあります。
また心身ともに疲れ切った状態では治療を続けることのモチベーションが簡単に失われるのと、治療に対する不安も増してきて新しい治療にチャレンジすることが難しいことになることも…
こうした状況を打開するのに重要なのが亜鉛。
羊の鉄分と牡蠣の亜鉛で元気に!
実は鉄欠乏性貧血の女性を調べると、亜鉛も同じように不足していることが多いことが知られています。
先ほどのように貧血の治療がうまく行ってない場合は亜鉛を補充してから鉄を補充すると驚くほど元気になってくれるから不思議なのだ。
ちなみにサプリメントといっても、食べ物と一緒でなんでも同じわけではないので要注意!!
少なくとも体調改善のために使用するのはGMP基準を満たしているものにしてくださいね。
そして今日の本題。
とあるパーティーでお邪魔した麻布十番の超人気店“羊サンライズ“で遭遇したのが、ひつじ肉と牡蠣のタルタル。
フレッシュなひつじ肉を食べるのは初めてでしたが、こちらは鮮度と処理にとってもこだわっているのでタルタルにすることが可能とのこと。
正直なところ、それでも臆病なDr.ピエールは抗菌・抗ウィルス効果の強い白ワインとともに楽しみましたが。
そんなDr.ピエールを傍目に若い女性が我先とむさぼるようにこのお料理を食べていたのですが、それは羊には鉄、牡蠣には亜鉛がたんまりと含まれてるからかも!
若い女性の50%近くが貧血(貯蔵鉄が不足している)と言われることもあり、もしかして美味しいだけでなく、本能的に身体が欲していたからこそ目の前に出された瞬間に平らげていたのかもしれませんね。
亜鉛の効果効能と亜鉛の摂り方
■亜鉛は体内に貯蔵できない!?
亜鉛には様々な役割があります。亜鉛は免疫機能に働きかけ、細菌やウイルスなどの病原体が体内に侵入するのを防いだり、傷が治る過程で細胞を修復したり、味覚や嗅覚などの感覚にも関わっています。
亜鉛が不足すると、免疫力が低下して体調を崩しやすくなったり、炎症が落ち着くまでに時間がかかったりするようになります。
その他にも下痢や食欲低下、体重減少、味覚異常などが生じることもあります。皮膚がただれたり、シミができやすくなったり、皮膚疾患の発症あるいは悪化につながります。
亜鉛には体内に貯蔵しておく仕組みがありませんので、免疫力や細胞の修復に使った分だけ亜鉛が減っていってしまうので、その分を摂取する必要があります。
■亜鉛の摂り方
亜鉛を豊富に含む食品としては、肉や卵、魚、牡蠣などの動物性の食品があります。
穀物や豆類にも含まれていますが、このうち20~40%しか吸収されないため、摂取しているつもりでも不足していることがあります。
(渋谷セントラルクリニックより引用)
羊SUNRISE
東京都港区麻布十番2丁目19-10PIA麻布十番Ⅱ3F
〔大友“ピエール” 博之〕
日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。
・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
・ 渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ