髪の毛を増やしたいときの名コンビ
モズクやワタリガニは髪の毛の救世主
Dr.ピエールの目下の悩みは髪の毛のこと。
最近とみに同僚から薄毛を指摘されることもあり、薬やら食事やら色々と試行錯誤中!
20年以上の付き合いの先斗町のお父さんとも言える大将が知ってか知らずか満面の笑みと共に出してくれたのが、やたらと立派なワタリガニとモズクの一品。
最近は珍味系は中国との競争も激しく、本当に立派な食材が手に入りにくくてしょうがないと愚痴こぼしてた。
モジャモジャして髪の毛のようなモズクは中華圏では’海髪菜’と呼ばれており、医学的にも髪の毛の救世主。
モズクのぬめりの成分である「フコイダン」には毛が抜けるのを抑えると同時に、発毛を促すというダブルの効果があるのです。
また、モズクにもワタリガニにも髪の成長に欠かせない亜鉛やマグネシウムなどのミネラルが豊富なので、薄毛に悩む人だけでなくボリュームのある美しい髪を保ちたい人にも効果的。
食物繊維をバランスよく摂ることで発毛対策に!
一般的に髪の毛を増やすためには、髪の原料となる物質のほかに発毛を促進させるホルモンが必要不可欠。
そのホルモンをきちんと働かせるためには腸内環境を整え、体内の慢性的な炎症を抑える必要があります。
めっちゃ短縮するならば、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維をバランスよく摂ってお通じを良くすることは育毛につながるってこと!
カニは不溶性食物繊維が豊富なうえ、殻に含まれる「キチンナノファイバー」にも発毛効果があるという実験結果が近年発表されています。
またモズクはフコイダンの他にアルギン酸というもう一つの水溶性食物繊維を含み、有害物質をウンチと共に体外へデトックスして腸内環境が改善されるので、やはりこの二つの組み合わせは髪の悩みには最高のコンビ。
ちなみにお酒を飲むと睡眠時に分泌される成長ホルモンの量が大幅に減ってしまうので、薄毛対策にはアルコールは決してオススメできません…。
でもモズクとお酢を飲酒前に摂取するとアルコールの分解が促進される効果もあるので、たくさん飲む日はモズク酢を頼んでぜひ薄毛予防を!
くしかんざし久
京都市中京区下樵木町192
〔大友“ピエール” 博之〕
日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。
・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
・ 渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 一般社団法人食の拠点推進機構 評価認証委員/食のプロフェッショナル委員
・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ