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タイの農夫料理でスマホ疲れの目を元気にする

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蟹の殻に抗酸化作用あり!

甲羅と蟹味噌がタップリと残っているので、ズワイガニ料理パートⅢは華やかに疲れ目を復活させるお料理。

オマージュしたのはチェンマイの伝統料理プーオーン沢蟹の味噌を取り出してと混ぜ、甲羅に戻して蒸したレアな逸品

元々は米どころであるがゆえ水田には沢山の沢蟹が生息しており、それを消費するために作られたようです。
とはいえ、現地でも朝市では早々に売り切れるくらい人気なので、よほど詳しい人に事前にオーダーしてもらわない限りバンコクではありつけないかも。


蟹の甲羅が茹でると赤くなる
のは、天然色素であるアスタキサンチンによるもの
アスタキサンチンには非常に強い
抗酸化作用があり、サプリメントや化粧品などにも取り入れられています。

ドライアイや眼精疲労に効果的なので、外出が減ってスマホやパソコンの利用時間が長くなっている昨今には必要な成分。
眼の疲れはひどくなると頭痛や肩こりの原因になるので、早めに対処してゆきたいですね!

また蟹の甲羅に多く含まれるタウリン小児の脳や神経の発達にも必要な栄養素です。
近年ではアルツハイマー型認知症を改善する効果があると期待されているから、お祝いの時に健康を祝して家族でワイワイ食べるのにも最適かも。

今回はズワイガニの身と味噌を使い、タラの芽や椎茸も加えた豪華バージョン。
蟹味噌の旨みをいかして調味料は加えずに仕上げました

甲羅を使って見た目に美しく目に優しい一皿、是非お試しください。

Dr.ピエールのプーオーン和食バージョン 

【材料】
蟹の身と味噌
椎茸
タラの芽(お好きなお野菜で)
卵黄

【作り方】
①椎茸とタラの芽は小さめに切り、全ての材料をボウルに混ぜ合わせて甲羅に詰める。
②甲羅を下にしてフライパンに並べ、蓋をしてごく少量の白ワインで蒸し焼きにする。
③8割がた火が通ったらひっくり返して卵の面に軽く焼き色を付ける。
④同時に添えるお野菜も焼いて、完成!

 

〔大友“ピエール” 博之〕

日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。

・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
 渋谷セントラルクリニック代表
 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員

・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
 シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ 

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