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菊に含まれる若返り成分、グルタチオンは延命の特効薬

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日本のエディブルフラワー”もってのほか”

日々目まぐるしく変わるDr.ピエールには紫色が嬉しい。というのも色彩心理学的に紫色は疲労回復や興奮を落ち着ける効果があるから…

そんなDr.ピエールの心を読んだかの如く供されたのが、美しい永楽のお皿と付け合わせの紫。
これは食用菊の王様と呼ばれる”延命楽”という品種ですが、シェフが教えてくれたのが”もってのほか”という別名。
その由来は「天皇の御紋である菊の花を食べるとはもってのほか」にあるらしい。

由来も名前もいかにもアンチエイジングに良さそうですが、実はその成分も健康長寿に欠かせません!
というのも菊花には、生体内の有毒物資を解毒する働きのあるグルタチオンが豊富に含まれているから。

美肌マニアの間では、“白玉点滴”としても有名なグルタチオンは、強力な抗酸化作用とデトックス効果で、

・脳卒中や心筋梗塞などの血管の若返り
・不妊
・糖尿病の予防
・関節炎
・アレルギー
・認知症
にも効果があるとされています。

菊花にはグルタチオンのほかにもビタミンB2やビタミンC、ビタミンEをはじめとするビタミン類が豊富に含まれています。

菊花の主な栄養成分(可食部100gあたり)
たんぱく質・・・1.4g
炭水化物・・・6.5g
食物繊維・・・3.4g
ビタミンE・・・4.6mg
ビタミンB1・・・0.10mg
ビタミンB2・・0.11mg
ビタミンC・・・34mg

さらに東洋医学的には
・寒熱: 寒(体の熱を冷ます)
・昇降・収散・潤燥:昇(気を上げる)
・臓腑:肺・肝
・五味:甘(補い滋養する作用)・微苦
・毒性:無毒
とされています。

グルタチオンを積極的に摂る必要のある人とは

アルコール、海産物や石油製品などから知らないうちに体内に侵入してしまう微量の有害物質は、肝臓の働きを衰えさせ、頭痛や疲労、ストレスなどを引き起こすこともあります。
グルタチオンは肝臓に運ばれてきた毒物を包み込んで尿中へ排泄させて解毒してくれる優れた成分。
そのため肝臓のグルタチオン濃度を下げないようにすることが大切なのですが、からだの中のグルタチオンはエイジング(年齢)とともに少なくなっていきます。

特にアルコールをたくさん飲むなど肝臓に負担がかかる不摂生⁈をしている人は、グルタチオンを積極的に摂る必要があると考えます。
Dr.ピエールのようなワインラバーは日常的に肝臓に負担をかけておりますので、お食事からだけでなく定期的にグルタチオンの点滴をすることで肝臓の保護とデトックスに励んでおります。

 

日本料理 かんだ
東京都港区愛宕1丁目1-1虎ノ門ヒルズレジデンシャルタワー1階

 

〔大友“ピエール” 博之〕

日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。

・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
 渋谷セントラルクリニック代表
 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員

・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
 シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ 

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