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LAの海に映える不老不死に欠かせない黄色いソースの正体とは⁈

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ウコンの黄色い色素成分「クルクミン」

高級住宅街のマンハッタンビーチでのビジネスランチに登場した綺麗な黄色のソースの正体はイエローカレー。

この黄色はターメリック、いわゆるウコンによるもの。
ウコンの黄色い色素成分はポリフェノールでクルクミンと呼ばれます。クルクミンには食欲を上げてくれるだけでなく、消化力をアップさせてくれる働きもあります!
夏の暑さで食欲のないときでも、カレーなら食べられるというのはクルクミンの作用が働いています。


クルクミンの効能・効果には
・抗酸化作用:カラダのサビを取る。

・抗炎症作用:カラダに起こっている炎症を抑える。

・デトックス作用:カラダを解毒する。

胆汁の分泌促進:クルクミンは胆汁の分泌を促進し、脂肪の消化・吸収を助けます。

・食欲増進効果:クルクミンには胃の働きを活発にして食欲を増進させる働きがあります。

・動脈硬化の予防:クルクミンにはLDL(悪玉)コレステロール値を低下させ、動脈硬化を予防する効果があります。

・脳機能の活性化:クルクミンにはアルツハイマー型認知症の原因となるβ‐アミロイドの産生を抑制する作用があると考えられています。

・二日酔いの予防:クルクミンには肝臓の働きを活発にして、二日酔いを予防する効果があります。


ウコン(秋ウコン)の主な栄養成分(可食部100gあたり)
・ エネルギー……352kcal
・ 脂質……2.6g
・ 炭水化物……74.4g
・ ナトリウム……22.5g
・ クルクミン……1500㎎
・ デメトキシクルクミン……530㎎
・ ビスデメトキシクルクミン……500㎎
・ リン……微量
・ ……微量
・ カルシウム……微量
・ 精油成分(ターメロン、シオネール)……微量

※ウコンという場合は秋ウコンのことを指しており、クルクミンの含有量は春ウコンに比べ10倍程度多いといわれています。

がんを防ぐ究極の食材、クルクミン

ロサンゼルスは湿度を感じないので過ごしやすいですが、ウコンは東洋医学的には”体の熱を冷ます”作用があるので夏にはピッタリの一品。

ウコンの東洋医学的側面
・ 寒熱:寒(体の熱を冷ます)
・ 昇降・収散・潤燥:潤(体を潤す性質)・降(気を降ろす)
・ 臓腑:脾、肺
・ 五味:辛(発散、気を巡らせる作用)・苦(気を降ろす、固める作用)
・ 毒性:無毒

気血の巡りを良くして、腹痛、月経痛、乳房のハリや痛みを改善します
体の血を冷まし、精神を安定させ、イライラを解消します
吐血、血尿、鼻血などの止血作用があります
肝の機能を改善し、黄疸や胆石を改善します
血流を改善し、肩こりや腰痛を改善します

なんで高級アメリカンのお店でタイカレーなのと思われる向きもあるかもしれませんが、クルクミンはアメリカでも健康食材として知られているからかもしれません。

米国がん研究所が発表した1000種類以上の化合物の中でクルクミンは一番遺伝子が傷つくのを予防すると言われる”がんを防ぐ究極の食材”なのです。
そこが健康意識の高いLAセレブにうけているのかも。

クルクミンはDr.ピエールのプロデュースしているオムニキュア化粧品にも使われている消炎・解毒効果が強い食材なので、調子に乗って飲み過ぎたとしても少しは助けてくれるかもしれません。

Dr.ピエールはコロナの制限が解けて忙しかったのですが、青い海と空、そしてクルクミンに癒されて久々にパワーアップしましたよ。

 

ウコンをもう少し詳しくお知りになりたい方はこちらをご覧ください。
☛ アンチエイジングに必要なものが全てある「ウコン(鬱金)」

 

〔大友“ピエール” 博之〕

日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。

・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
渋谷セントラルクリニック代表
一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員

・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
 シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ 

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