食べるバイアグラの話

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タイではスイカを砂糖と魚粉で食べる

夏になると食べたくなるものの代表と言えばスイカ

日本では昔からスイカにはが定番ですが、タイでは驚くことにお砂糖を炒った粉をまぶすのが伝統的。
おかずのようにスイカをたくさん食べることが、暑い国での大事な水分補給の方法なんでしょうね。

スイカを食べると精力がアップする!? 

そして食べるバイアグラの話。

過去に慈恵医大泌尿器科のDr.小池と対談した時に知ったのですが、実はスイカは精力と切っても切り離せない関係にあるらしい。
というのもスイカにはスイカ以外の食品にはほとんど含まれないアミノ酸の一種”シトルリン”が含まれていて、これが体内でバイアグラの主成分と同じように一酸化窒素を増やして血管を拡張、血流を促進するのです。

また、シトルリンを摂ることで精液の80%を占めるアミノ酸の一種”アルギニン”が生成されるめ、精子の量が増えて質が上がり、男性機能の回復力にも期待が!
アメリカの風刺画などでよく、スイカが性欲アップのシンボルとして描かれているのには根拠があったのですね。

アルギニンは成長ホルモンも増やす作用があるので、女性の若返りにも必須ですよ。

ちなみにシトルリンは果肉よりも白い果皮部に多く含まれているので、カブトムシになった気分で皮は捨てずにピクルスや炒め物にして食べてみるのが王道。
シトルリンは手足のむくみや疲労回復にも効果的ですし、スイカには他にも新陳代謝を促すビタミンAトマトで有名な抗酸化力の強いリコピンなども豊富。

水分ばかりの果物と思われがちですが、実は男性にも女性にも嬉しい食材です。
ただし男性の皆さん、食べすぎにはくれぐれも要注意してね。

 

〔大友“ピエール” 博之〕

日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。

・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
・ 渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 一般社団法人食の拠点推進機構 評価認証委員/食のプロフェッショナル委員

・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
 シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ     

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