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ドラキュラも逃げ出す五臓活性パワー「ニンニク」 にんにく

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ニンニクは疲労回復や生活習慣病の予防、免疫力向上、がんの抑制などによい食材と言われています。

輸入物も多く1年中手に入れる事ができますが、ニンニクの旬は6月から8月にかけての夏が旬です。

栄養成分

ニンニクは球状に肥大した麟茎(リンケイ)を食します。ニンニクは、リン・カルシウムを多く含んでいます。強烈な臭いは、アリシンという成分が原因ですが、優れた殺菌作用を持っており、強壮効果もあります。

ニンニクの主な栄養成分(可食部100gあたり)

蛋白質・・・・・6.0g
脂質・・・・・・1.3g
炭水化物・・・・26.3g
カルシウム・・・14㎎
ビタミンE・・・0.5㎎
ビタミンB1・・0.19㎎
ビタミンC・・・10㎎
食物繊維・・・・5.7g(水溶性食物繊維3.7g不溶性食物繊維2g)

効能・効果

疲労回復

ニンニクに含まれるビタミンB1やアリシンは疲労回復の効果があります。特に独特な匂いの元となるアリシンが疲労回復に役立ちます。このアリシンの元となるのが無臭のアリインという成分で、ニンニクを切ったり潰したりすることによって細胞の中から出てくるアリイナーゼと呼ばれる酵素と反応してアリシンになります。
アリシンには蛋白質の消化を促進する効能があります。胃液の分泌を促進して消化を助け、栄養を吸収しやすくなり、代謝作用を高めますので、疲労を回復させる効果につながります。

末梢神経の正常化

ニンニクにはビタミンB1も豊富に含まれており、アリシンと体内で結びつくことによって疲労回復効果に加えて、末梢神経を正常化する効果もあると言われています。

東洋医学的側面

・寒熱:温(穏やかに体を温める)
・昇降・収散・潤散:昇(気や熱を上昇させる)・散(気を体の外へ出す作用)
・臓腑:脾・胃・肺
・五味:辛(発散・気を巡らせる作用)
・毒性:なし

咳を鎮め、五臓を活性化させる効果があります
ニンニクを食べることで、コレステロールの上昇が抑えられ、脂質異常症の予防効果があります。また、アリシンは抗酸化作用を持っています

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

ニンニクの皮が湿気るとカビが生える原因になりますので、網袋など通気性の良い袋に入れて風通しの良い涼しい所に吊るして保存して下さい。

ニンニクを醤油オイルなどに漬けて保存すると、炒め物やパスタ、ドレッシングなど色々な料理に利用する事が出来ます。

アリシンは、加熱に弱いのですが、油を使って調理すると分解されにくくなりますので、煮込み料理などに入れる場合も、いったん油で炒めてから煮込んで下さい。
アリシンは、ビタミンB1が含まれた食物と一緒に摂ると、より一層体内に吸収されやすくなるので豚肉などビタミンB1を含んでいる食品と一緒に食べるのがおすすめです。

 

【監修】 大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

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