肩こりをラクにしてくれる「アサリ」 あさり
貧血予防に効果があることでよく知られるアサリは、産卵前の春先(3~4月)と秋口(9~10月)がうま味も栄養価も高くなります。
栄養素
アサリはビタミンB12を豊富に含んでいます。ビタミンB12は赤血球の製造に必要なほか、末梢神経の機能を整える働きもあります。
タウリンは血中コレステロール濃度を低下させます。
ベタインはアミノ酸の一種で肝機能を強化し、胆汁酸の生成を促進します。
アサリは鉄の他、亜鉛、マグネシウムなどのミネラルを豊富に含んでいます。
うま味成分であるコハク酸やグリシンを多く含んでいます。
アサリの栄養成分(可食部100gあたり)
・たんぱく質・・・6.0g
・鉄分・・・3.8mg
・マグネシウム・・・100mg
・亜鉛・・・1.0mg
・ビタミンB12・・・52.4μg
効能・効果
貧血:鉄分を豊富に含むアサリは貧血予防に効果があります。さらに、アサリに豊富に含まれるビタミンB12は赤血球の生成に重要な役割を果たしています。
動脈硬化、高血圧予防:タウリンやミネラルの効果で血中コレステロール濃度を低下させます。
眼精疲労、肩こりの解消:ビタミンB12の働きにより末梢神経の機能を整えることで眼精疲労や肩こりなどを解消します。
二日酔いの解消:アミノ酸の一種であるベタインが、肝機能を高めアルコールの分解を促進するほか、タウリンがアルコールの分解により発生したアセトアルデヒドの分解を促します。
抗うつ作用:グリシンがセロトニンを増加させて精神を安静化させるほか、寝付きを良くしたり睡眠の質を高めたりする効果もあります。
東洋医学的側面
・寒熱:微寒(やや身体の熱を冷ます)
・昇降・収散・潤燥(身):潤(体を潤す性質)・降(気を降ろす)
・臓腑:肝・腎・脾・胃
・五味:鹹(軟化させる作用)
・毒性:なし
熱を下げ、痰や咳を抑えます
イライラや緊張をほぐします
咽の感想を潤し、渇きをいやします
利尿効果があるため、むくみを解消します
栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法
アサリは寒さに強いので冷蔵庫で保存しても死んでしまうことはありませんが、冷凍保存する場合は必ず砂抜してから冷凍します。
ビタミンB12や鉄分などのミネラル類は水に溶けやすいので、調理で出てきた汁も一緒に食べることで無駄なく栄養素を摂取できます。また、鉄分はビタミンCと一緒に摂取すると吸収力が高まります。