実は若返り薬だった?!「わかめ(若布)」 わかめ
わかめは、日本近海と南朝鮮にしか生育しない海藻類で、日本では万葉集にも出てくるほど、昔から人々にとってなくてはならない食材でした。
旬は3月~4月で、産地としては、三陸、鳴門、出雲が有名です。
栄養素
海藻類の特徴であるミネラルが豊富に含まれています。また、食物繊維が豊富で噛みごたえがあるため、ダイエットとしても効果的です。
ちなみに、わかめのぬめり成分は「アルギン酸」という食物繊維の一種です。
わかめの主な栄養成分(可食部30g当たり)
・エネルギー・・・4.8kcal
・カリウム・・・219mg
・カルシウム・・・30mg
・食物繊維・・・1.1g
効能・効果
コレステロールの排出:ぬめり成分であるアルギン酸は、腸内にあるコレステロールを体外に排出するため、脂質異常症や動脈硬化の予防に働きかけます。
アンチエイジング:昔から、生命力の源である腎を補う食材とされ、その音が「若芽」「若女」と通じることから、老化を防ぎ、若返りの薬として使われてきました。
むくみの防止:わかめには利尿作用があり、体の余分な水分を外に出す働きがあります。
東洋医学的側面
・寒熱:涼(穏やかに体の熱を冷ます)
・昇降・収散・潤燥:燥(体に溜まった余分な水分を排泄する)
・臓腑:腎
・五味:鹹(軟化させる作用)
・毒性:なし
栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法
生わかめは、濃い緑色でつやがあり、肉厚で弾力のあるものを選びましょう。乾燥わかめであれば、つややかな黒褐色のものがおすすめです。
生わかめは冷蔵しても傷みやすいため、早めに食べます。塩蔵わかめはポリ袋に入れて冷蔵、乾燥わかめは乾燥剤と一緒に密閉袋に入れて冷暗所に保存します。
栄養素を一番効率よく摂れるのは生がおすすめです。加熱しすぎると栄養素が壊れてしまうため、加熱時間は短めにします。
また、わかめに含まれるカルシウムは、酢と一緒に摂ると、体での吸収率がアップします。「わかめの酢の物」は、まさに体のことを考えた一品と言えそうですね。