パーム油 ぱーむあぶら

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パーム油はオイルパーム(アブラヤシ)から搾油される油脂です。融点が高く常温では固体です。酸化安定性(酸化しにくい性質)に優れ、保存性が良いためマーガリンやショートニング、石鹸などの原料として使われます。また、インスタント食品やスナック菓子など加工食品用の油(脂)としても広く使われています。

栄養素

パーム油の成分の5070%は飽和脂肪酸のパルミチン酸です。パルミチン酸は動物性脂肪に多く含まれる脂のため、パーム油は植物油でありながら、組成としては牛脂やラードに近いといえます。
1gあたり9kcalの熱量を持ち、体を動かすエネルギー源として使われたり、エネルギーを脂肪として蓄えたりする働きがあります。
近年では、飽和脂肪酸は血液中のLDL(悪玉)コレステロールや中性脂肪を増やし、動脈硬化や生活習慣病のリスクを高めるとして、過剰摂取に注意するべきという意見が多数を占めています。
一方で、パルミチン酸にはHDL(善玉)コレステロールを増やす働きがあるという報告もあり、パーム油が健康に与える影響については、まだ研究段階ともいえます。

パーム油の主な栄養成分(100gあたり 大さじ78杯)

効能・効果

体のエネルギー源となる

パーム油は飽和脂肪酸の含有量が多く、豊富なエネルギーを持っているため、体を動かすエネルギー源になります。とくに激しい運動をする人やアスリートには、糖質を補う重要なエネルギーとして役立ちます。

細胞膜やホルモンを作る

パルミチン酸など脂肪酸は、体内で細胞膜やステロイドホルモン、胆汁酸などを合成する材料になります。また、血液を構成する成分としても利用されます。子供の場合、不足すると発育や成長に障害が起こる場合があります。

脂溶性ビタミンの吸収を促進する

パーム油に含まれる脂質は、脂溶性ビタミンADEKの吸収を促進する働きがあります。脂溶性ビタミンを多く含む緑黄色野菜などを摂る際に、一緒に調理すれば栄養素の吸収率が高まります。

東洋医学的側面

  • 寒熱:温(体を緩やかに温めます)
  • 昇降・収散・潤燥:潤(体を潤す性質)
  • 臓腑:脾、肺
  • 五味:甘(補い滋養する作用)
  • 毒性:無毒

体のエネルギーを補充します。
熱を作り、体を温め冷えを解消します。
腸を潤し、便を柔らかくします。便秘の解消に役立ちます。

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

パーム油は調理に使うというよりも、インスタント食品や即席めん、スナック菓子、マーガリンなど加工食品に多く使用されます。日本人の場合、日常で不足することはほとんどなく、むしろ過剰に摂取する傾向があるため、注意が必要です。

パーム油は脂溶性ビタミンの吸収を良くする働きがあるため、加工食品などと一緒に緑黄色野菜を摂るように心掛けましょう。

パーム油を摂り過ぎている場合は、食物繊維や海藻類を多く摂ることで、体内の余分な脂肪やコレステロールを排出することができます。

近年ではパーム油をトランス脂肪酸の代替として利用することが多いため、気になる人は、食品の原材料表示などをよく確かめましょう。

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