実はアンチエイジングの主役になれるイタリアンパセリ
残さず食べよう、パセリ
添え物のイメージをお持ちの方も多いイタリアンパセリ。
でも、ヨーロッパのメディカルハーブの世界では多くの効能でよく知られた存在。
・ 抗がん作用
・ 目の健康(ドライアイ)
・ がん予防
・ 高血圧予防
・ 骨粗しょう症
その理由はクロロフィル、β-カロテン、ビタミンB群やC,E、Kなど多くのビタミンを含んでいるだけでなく、亜鉛、カルシウム、鉄分、カリウム、マグネシウムなどがバランス良く含まれていることにあるのかもしれません。
パセリの効能・効果
抗酸化作用:パセリのクロロフィルの抗酸化作用は発がんを抑制する効果があります。
血栓の予防:クロロフィルには血糖値やコレステロール値を下げる効果があります。
解毒作用や整腸作用:パセリに含まれているクロロフィルの効果です。
食欲増進・利尿作用:パセリの香りの成分であるアピオールは、そのさわやかな香りが胃液の分泌をよくします。そして利尿作用がありますので腎臓の機能を整える効果があります。
消化・吸収を助ける効果:パセリに含まれるピネンという成分が、胃や腸の環境を整える作用があります。
パセリでデトックス
Dr.ピエールはパセリに含まれているクロロフィルの効果である解毒作用や整腸作用に期待して、週末の休肝日に積極的に摂るようにしています。
この日は路地もののイタリアンパセリをたっぷり食べるために山茶茸と合わせてナムルにしてみました。
その理由はイタリアンパセリの栄養の特性にあり!
水溶性ビタミンのB群やC、カリウムは水にさらすと栄養分が飛んでしまう一方で、脂溶性ビタミンのβ-カロテンやビタミンE、Kは油との相性が良く吸収も促進されます。
東洋医学的には
・寒熱:温(穏やかに体を温める)
・昇降・収散・潤燥:特になし
・臓腑:肺、脾
・五味:辛(発散・気を巡らせる作用)・苦(気を降ろす、固める作用)
・毒性:なし
そのためキノコはお湯に油を入れて沸点を上げて極短時間で軽く火を通したところに、イタリアンパセリを和えるだけの簡単手抜き料理。
板納豆、青山椒を石臼で叩いたものを塩と合わせたスパイスと、オリーブオイル80%に胡麻油20%で味付けするのがDr.ピエール流のナムル。
スパイスの力なのか、ウルトラ簡単なのに何処かよそ行きな雰囲気を纏うから不思議。
確実にデトックスとアンチエイジングできる楽チンメニューなので、忙しい時こそ試してもいただきたい一品です。
パセリの使い方と効果などもっと詳しくお知りになりたい方はこちらをご覧ください。
※ 消化のために残さず食べたい「パセリ」
〔大友“ピエール” 博之〕
日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。
・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
・ 渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ
2022年4月25日