グルテンフリーな海老とトマトのパスタ
グルテンフリー = ダイエット食?
テニスプレーヤーのジョコビッチさんの本の影響もあってか、最近はグルテンフリーのパスタも随分と選択肢が増えた。
玄米や米粉を使ったものから生タイプまで多くの商品から選べる様になったのはありがたいことです。
ただ個人的に日本では「グルテンフリー = ダイエット目的の食事法」というイメージが先行している気がしなくもないので、グルテンの及ぼす影響についてまとめてみましょう。
グルテンは消化できる人には何の問題もないのですが、消化できない人では気がつかないうちに様々な体の不調を引き起こしている可能性があります。
それはアルコールを飲めない人が無理して飲めば調子が悪くなるのと基本的には同じ原理。
グルテンをうまく消化出来ていないかも⁉️と疑うべき症状の一つは、便秘や下痢。
そもそもグルテンとは小麦や大麦などの加工食品に含まれるたんぱく質の一種で、強い弾力と粘着性がありぱすたやうどんのモチモチとした食感のもとになっています。
これらが消化器官で分解されないまま胃壁や腸壁にくっついてしまうと、便秘や腹痛、下痢などにつながるのではと推測されています。
グルテンへの耐性を確かめるには
つまり長年便秘や下痢に悩んでいる人の中にはグルテンが原因の人もいるかもしれないということ。
原因を簡単に確かめるのであれば、2週間位グルテンを抜いてお通じの変化を見てみるのも一つの手です。
それほど厳密に行う必要はありませんので、大まかに次のような項目を参考にしてみてください。
● パンやパスタはお米やお蕎麦、ライスヌードルなどに変更
● から揚げや天ぷらなどは衣にグルテンが含まれるので避ける
● 添加物にグルテンが含まれることがあるので、インスタント食品やハムやソーセージなどの加工食品を避ける
● 洋菓子やスナック菓子を控える
こうしてグルテンを抜いてみてお腹の調子がよくなれば、グルテンによって何らかのダメージを受けていたということ。
今後の食生活を見直す良いキッカケになると思いますよ。
★ 「医食検定」では、グルテンフリー食についてさらに詳しく学べます
〔大友“ピエール” 博之〕
日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。
・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
・ 渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 一般社団法人食の拠点推進機構 評価認証委員/食のプロフェッショナル委員
・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ