消化のために残さず食べたい「パセリ」 ぱせり

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パセリはセリ科の植物で、イタリアンパセリや日本で一般的に食されているカーリーパセリ(葉がちじれている)の他、同族別種に中国パセリ(コリアンダー)などが挙げられます。

パセリの旬は3~4月。通年出回っていますが、旬のものは葉がやわらかくて香りが良いです。

栄養素

料理の添え物的なイメージがあるパセリですが、クロロフィルや、β―カロテンも豊富な緑黄色野菜です。その他には、ビタミンB群やC,E、Kなど多くのビタミンを含んでいます。

日常意識的に摂りたいミネラルや亜鉛、カルシウム、鉄分、カリウム、マグネシウムなどが含まれています。
パセリの香り成分であるアピオールが含まれており、さわやかな香りが胃液の分泌を促します。

パセリの主な栄養成分(可食部100gあたり)

炭水化物・・・・・・・・8g
脂質・・・・・・・・・・0.7g
ナトリウム・・・・・・・9㎎
カリウム・・・・・・・・1000㎎
カルシウム・・・・・・・290㎎
蛋白質・・・・・・・・・3.7g
鉄分・・・・・・・・・・7.5㎎
マグネシウム・・・・・・42㎎
ビタミンC・・・・・・・120㎎
ビタミンB6・・・・・・0.3㎎

効能・効果

抗酸化作用:パセリのクロロフィルの抗酸化作用は発がんを抑制する効果があります。
血栓の予防:クロロフィルには血糖値やコレステロール値を下げる効果があります。
解毒作用や整腸作用:パセリに含まれているクロロフィルの効果です。
食欲増進・利尿作用:パセリの香りの成分であるアピオールは、そのさわやかな香りが胃液の分泌をよくします。そして利尿作用がありますので腎臓の機能を整える効果があります。
消化・吸収を助ける効果:パセリに含まれるピネンという成分が、胃や腸の環境を整える作用があります。

東洋医学的側面

・寒熱:温(穏やかに体を温める)
・昇降・収散・潤燥:特になし
・臓腑:肺、脾
・五味:辛(発散・気を巡らせる作用)・苦(気を降ろす、固める作用)
・毒性:なし

肌荒れ改善
食欲増進
風邪・貧血予防
動脈硬化・眼の予防

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

日本で一般的に食されているパセリは少々硬めなので、栄養分を摂るためにはみじん切りなどにしてスープやフライの時のパン粉に混ぜたりすると香りも良く沢山食べる事が出来ます。特にパン粉に混ぜて揚げ物にすると、脂溶性のβ―カロテンやビタミンE、Kの吸収も促進されます。

水溶性ビタミンのB群やC、水に溶けやすいカリウムが流出しないように水にさらしすぎないで下さい。せっかくの香りも飛んでしまいます。

保存にはみじん切りにして冷凍しておけば、何時でも簡単に色々な料理に振りかけて食べる事が出来ますので、たくさん摂取する事が出来て便利です。

 

【監修】 大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

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