食べるだけで世界一周できそうなカラスミの蕎麦パスタ
蕎麦粉のパスタ!?
銀座にオープンしたイノベーティブイタリアンで和洋折衷が素敵なパスタに出会いました。
それが写真のカラスミのパスタ。
カラスミのお蕎麦は和食店やお蕎麦屋さんでもよく見かけますが、Dr.ピエールが驚いたのはこのお蕎麦は蕎麦粉5 : 小麦粉5で作られているということ。
五割蕎麦とも呼べるし、蕎麦粉のパスタとも言える。
お蕎麦の香り高さとパスタの食感がうまく融合しているだけでなく、カラスミの熟成した塩気と卵黄を麺に絡めて食べるとカルボナーラのようであるのもまた面白い。
カラスミには疲労回復や滋養強壮に効果あり!
そもそもボラの卵巣を塩漬けして天日干しで乾燥させたカラスミは日本の珍味というイメージを持たれる方も多いと思いますが、実は紀元前のギリシャやエジプトが発祥地。
日本には唐墨と書くことから想像されるように、安土桃山時代に中国から長崎に伝来したのがはじまりです。
そして今回は発祥の地、ギリシャのカラスミもいただきました。
日本のものと見た目が異なり、まるでスイーツのようなのは香りや湿度を保つために天然の蜜蝋で覆われているから。
カラスミはタンパク質、ビタミンB12、亜鉛やタウリンが豊富なので、食べすぎることがなければ疲労回復や滋養強壮に効果があります。
イタリアでもアメリカでもフランスでも中国でも台湾でも珍味として人々を魅了するカラスミ。
美味しいものが世界を伝わることで食文化の世界が繋がることを一皿から実感しました。
〔大友“ピエール” 博之〕
日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。
・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
・ 渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ