麻婆豆腐を食べて有害金属デトックス
豆腐に含まれるフィチン酸
中華の素養があるシェフの手がける京都フレンチMotoi。
中華にフレンチの技法や要素を取り入れるいわゆる’ヌーベルシノワ’は一世を風靡しましたが、その逆というのは斬新。
こちらのシグネチャーの一つが麻婆豆腐。
お豆腐は塩とオリーブオイルを入れ滑らかなムース状にされており、食べてみると味は麻婆豆腐でありながら完璧なフレンチという不思議な世界に誘われます。
豆腐の原料である大豆は良質なタンパク質や大豆イソフラボンが身体によいのはよく知られていますが、ここでもう一つ知っておいていただきたいのがフィチン酸のこと。
豆腐に含まれるフィチン酸は金属類と強く結合する性質を持っていて、体内の有害物質を排出する効果や様々ながんの発生を抑えるとされています。
お豆腐×オリーブオイル 医食同源効果
有害なものなんて食べてないよと思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、缶詰やお鍋のアルミニウム、水道水の汚染、タバコの煙、またマグロ、ブリや金目鯛などに多く含まれるメチル水銀は日常的にこれらのお魚をよく食べる日本人にとって軽視できない問題。
欧米ではマグロが敬遠され始めており、水銀が心配だからマグロは食べませんという声もチラホラ。
でもDr.ピエールとしては、普段からフィチン酸の豊富なお豆腐を一緒に食べて毒素を出し、つまりデトックスを心がけた方が前向きで健康的だと思っています。
このお料理は医学的にも光るものがあって、‘お豆腐×オリーブオイル’は、イソフラボンと油に含まれるオレイン酸によるダブルの悪玉コレステロール減少効果が期待できるのでバターの多いフランス料理では嬉しい逸品と言えると思います!
MOTOÏ
京都市中京区富小路二条下ル俵屋町186
〔大友“ピエール” 博之〕
日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。
・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
・ 渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ