中高年で病気にならないために気を付けること
編集部W
本日は老化についてお伺いしたいと思います。当たり前のように人は誰でも老いくのですが、そもそも老化はなぜ起こるのですか。
Dr.大友 (イシペディア編集長)
難しい問題ですね。日本人の平均寿命も伸びて長生きするための研究が進んでいます。不老不死は人間の昔からの願いでもあり、これが解明できれば不死とはいかなくとも健康寿命は延びるはずです。
編集部W
私はそれほど長く生きる予定はないのですが、できるなら病気や介護を受けずに最期まで生活に支障なく健康でいられたらよいなと思います。
Dr.大友
寿命が延びた要因はいろいろ考えられます。
- 医学の発展と医療技術の進歩
- 医療サービス提供の向上
- 食事と栄養の改善
- 生活水準の向上や労働条件の改善
このような原因により中高年や高齢者の死亡率の低下に繋っているのではないでしょうか。
編集部W
なるほど。確かに昔と比べて生活スタイルは大きく変化しました。医療技術の発展や提供サービスも広くなったように思います。
Dr.大友
中高年に特徴的な疾患はがん、動脈硬化、心血管疾忠やアルツハイマー病があります。
編集部W
中高年で病気にならないために気をつけるべきはことは何でしょう?
Dr.大友
単純な問題ではありませんが、毎日のことからと考えると食事がとても重要と思います。食事から摂った栄養素で寿命を延ばす可能性はあると思いますよ。
編集部W
食事には気をつけているつもりですが、毎日に必要な栄養素が足りているかどうかは疑問です。
Dr.大友
タンパク質やビタミン、ミネラル類は免疫細胞を産生したり活動を活性化するのに必要です。免疫力を下げないためにもバランスの良い食事を心がけてことが重要です。免疫力が低下すると感染症にかかりやすくなったり、がんなどの病気を発症するリスクも増えてしまうから気を付けなければなりません。
編集部W
免疫力を下げないためにはどのような食事がおすすめでしょうか?
Dr.大友
いろいろな複数の食材を摂ることです。朝食で卵、昼食で肉類を食べた時には、夕食は魚にするなど、おかずのバリエーションに気を配ってみてください。外食したときは定食屋でひじきの煮物や切り干し大根といった小鉢を一品プラスするのもいいでしょう。
編集部Wなるほど。それでしたらすぐにでも実行できるように思います。
Dr.大友
いろいろな食材を摂ることこそ多くの栄養素のバランスにつながります。また、旬の野菜や魚類を食べることは栄養面だけでなくおいしさの面でも効果的です。毎日のことなので楽しく食事をして筋肉をつけて免疫力アップにつなげましょう。
編集部W
毎日いろいろな食材をいただき、健康長寿を目指したいと思います。ありがとうございました。
大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター
日本抗加齢医学会専門医、日本麻酔科学会専門医、日本医師会認定産業医、国際抗加齢医学会専門医(WOSAAM)
免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、再生医療、運動療法を取り入れた新しい統合医療をベースにした診療で著名人にもファンが多い。最先端の西洋医学に通じている一方で、「鍼治療の魔術師」と呼ばれるほど鍼治療の名手で東洋医学にも造詣が深い。
またワインと健康食の愛好家しても名高く、ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュのワイン騎士団から名誉ある「シュバリエ」を叙任されているほか、料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有する美食家が集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会の「オフィシエ」でもある。