ポルトガルにオマージュしたピンクのスープ
アレンジスープで免疫力アップ!
ポルトガルは、スープ王国と呼ばれるほどスープの種類が豊富。
中でも僕らにとってのお味噌汁のように国民的な人気を誇るのが、ジャガイモをベースにケールの葉をどっさり入れたカルドヴェルデ(緑のスープ)。
今回は日本の食材を使って免疫力アップのアレンジ。
色鮮やかなサツマイモ、あやむらさきをジャガイモの代わりに。
サツマイモはジャガイモよりも抗酸化物質のアントシアニンなどのポリフェノールやビタミンCなど数多く含まれているし、食物繊維も豊富。
アブラナ科のお野菜カーボロネロ 医食同源レシピ
最近日本でも手に入りやすい同じアブラナ科のカーボロネロというイタリアの青菜を。
アブラナ科のお野菜は、どれも腸管を元気にして免疫力を上げてくれます。
カーボロネロはイタリア語で黒いキャベツという意味なだけに、キャベジン(ビタミンU)が豊富で、胃粘膜を保護したり、飲みすぎや食べすぎ、ストレスなどで荒れた胃を健康に保つ働きをします。そして苦い野菜に特有なポリフェノールやマグネシウムが豊富なので、サツマイモからだけでなくこちらからも身体のサビ取り、つまり抗酸化にもお勧めな食材です。
調理方法はとっても簡単。
①野菜ストックで柔らかく茹でたサツマイモをミキサーにかけ、適当なゆるさにしたら、味付けは岩塩で。
②本来は一緒くたに煮込む青菜は、別にサッと茹でる。
③最後にオリーブオイルをひと回し。
サツマイモの甘みと青菜の苦みのコントラストが絶妙な感じで、飲み会の後にもスルリと胃に入るような優しさ満載なスープに仕上がりました!
〔大友“ピエール” 博之〕
日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。
・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
・ 渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ