冷え性に効く高級キノコ「まつたけ(松茸)」 まつたけ
秋の味覚の代表的キノコで、香りが良くとても高級なイメージのキノコですが、人口栽培も出来ず生育条件も厳しいので収穫量も限られ、国内産はとても貴重なものになります。
まつたけの旬は9月~10月頃で、旬を迎えたまつたけの香りには食欲を高める効果があります。
9月に東北・北陸・長野、10月初旬に京都、中旬に山陰、下旬に四国・九州と北から順に旬を迎えます。
栄養素
生のまつたけには、カリウムやナイアシン、食物繊維が多く含まれ、冷え症や食欲増進に効果があります。
まつたけにふくまれているマツタケオールや桂皮酸メチルなどは、高血圧の予防、心筋梗塞の予防、脳梗塞の予防、動脈硬化の予防、便秘の予防に効果があります。
食物繊維(不溶性)が多く含まれており、便秘予防に効果があります。
まつたけの主な栄養成分(可食部100gあたり)
・蛋白質・・・・・・・・・2g
・脂質・・・・・・・・・・0.6g
・カルシウム・・・・・・・6㎎
・鉄分・・・・・・・・・・1.3㎎
・炭水化物・・・・・・・・8.2g
・食物繊維・・・・・・・・4.7g・不溶性食物繊維
(水溶性食物繊維0.3g・不溶性食物繊維4.4g)
・マグネシウム・・・・・・8㎎
・ビタミンB1・・・・・・0.1㎎
・ビタミンB2・・・・・・0.1㎎
・ビタミンB6・・・・・・0.6㎎
・ビタミンC・・・・・・・2㎎
・ビタミンD・・・・・・・3.6㎍
効能・効果
免疫力の増強・がんの抑制:マツタケにふくまれているビタミンDは、吸収しにくいカルシウムを効率よく摂取できるようサポートし、免疫力を増強しがんの抑制に効果があります。
不整脈・夏バテ防止:カリウムは血圧の上昇や精神状態を正常に保つ効果があります。
便秘の予防効果:マツタケは食物繊維(不溶性)を多く含んでおり、腸のぜん動運動を活発にします。
美肌効果:ナイアシンが肌や粘膜などの健康を保つ効果があります。
東洋医学的側面
・寒熱:平(体を温めも冷やしもしない)
・昇降・収散・潤燥:特になし
・臓腑:脾・胃
・五味:甘(補い滋養する作用)
・毒性:なし
体力、免疫力、臓器の機能向上を促進
栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法
まつたけは鮮度が重要ですので、手に入れたら香りと風味が落ちないうちに調理して食べるのが一番ですが、もしどうしても保存したい場合は、石づき部を取り、水分を綺麗にぬぐい取り、新聞紙やキッチンペーパーで包みポリ袋などに密封して冷蔵庫(野菜室)で保存して下さい。
また少し食感が悪くなりますが冷凍も出来ます。冷凍保存する場合は、同じように石づき部を取り、水分をぬぐい取りラップでくるみ冷凍庫で保存して下さい。
まつたけは包丁で切らずに手で裂くのが香り立ちます。綺麗な布巾などでよくふき、傘に切れ目を入れて底から手で裂いて下さい。