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秋バテ対策に松茸と鱧の組み合わせが最強な理由

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自律神経の乱れには松茸の香り

秋が始まり、”なんとなく元気がない”とか”疲労が抜けない”といったことを外来で相談される事が増えてます。
その理由は自律神経の乱れ。

寒くなると身体から熱を逃さないようにするために交感神経が働いて血管が収縮(縮む)します。そうすると気分的には緊張を引き起こし、また臓器への血の巡りが悪くなることから様々な症状が出てくるというわけ。

こうした高まりすぎた交感神経を治すのに効果的なのがアロマセラピー。
“香り松茸味しめじ”と昔から言いますが、この季節に松茸の香りがことさら大事にされてきたことの裏には秋バテ対策の意味もあったのかもしれません。

鱧と松茸コンビで秋バテ対策

この日は予約困難で有名なくろぎさんにお招きいただきました。岩手産の大きな大きな松茸からはお店中に行き渡るほどの香りがして一同ウットリ。
黒木さんの超絶技巧の鱧切りはダイナミックでありながらリズムが一定。

反復するリズムはこれまた自律神経を落ち着ける作用があるので、ピエールは食べる前にシャンパーニュもいただいて完璧なリラックスモードに。
ちなみに鱧松茸コンビは栄養素においても秋バテ対策に完璧な組み合わせ

松茸には、ナイアシンビタミンD食物繊維が、鱧にはビタミンA、ビタミンD、ナイアシン、カルシウムが豊富ですよ。

帰りはお店のある芝大門から母校、慈恵医大がある愛宕まで昔を思い出しながらてくてく歩いていたら東京タワーと重なる月がやたらと美しく、日本の秋はやはり格別だなと思ったピエールです。

くろぎ
東京都港区芝公園1丁目7−10

 

〔大友“ピエール” 博之〕

日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。

・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 一般社団法人食の拠点推進機構 評価認証委員/食のプロフェッショナル委員

・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
 シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ  

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